太陽 | ナノ


  愛とかそんな陳腐なものじゃない


里の人を殺した九尾の器で、四代目火影の息子。

それがオレ、うずまきナルト。

オレが暗殺部隊総隊長という地位についたのは環境が原因だった。

赤ん坊の頃から毒を盛られ、暴力を奮われ、殺されそうになった。


その中で生き残るには力をつけるしかねぇだろ?
初めて人を殺したのは三歳の時だった。
オレを殺そうとしたやつをグッサリ。

そしてオレは修行をして、暗殺部隊総隊長にまで登りつめた。

でも、うずまきナルトが力をつければ、里の人間は騒ぐ。
だから、表上のうずまきナルトは馬鹿でアホでドベな人間だ。

オレが暗殺部隊総隊長ってことを知ってんのは一部の人間だけ。




オレがアカデミーに通ってる時だった。
一人の女が狂った。いや、狂ったんじゃねぇ。気付いた、って感じだった。
それから、その女は雰囲気が変わった。人格が変わったように。
すべてに絶望して、すべてを忌み嫌ってる。
まるでオレみたいな。


興味を持ったから、話しかけた。
ただ、それだけ。


それだけでオレは生まれて初めて恋をした。
好きだ、と思った。手放したくないと思った。なら、やることは一つだろ?


好きでもねぇ女のケツ追っかけ回して、ずっと、あいつのことを想ってた。

ただ、オレのことが好きなだけじゃ満足できねぇ。
オレと同じように、狂うほどオレのこと好きになんねぇと。

不公平だろ?

オレはこんなにあいつのこと独占したくて、閉じ込めて置きたくてしょうがねぇのに。


それをオレの事情すべてを理解してるやつに言ったら、


「おまえ…すげぇ歪んでるよな。」
「はぁ?おまえは好きな女独占したいと思わねぇのかよ。」
「おまえのはそれ以上じゃねぇか。」
「しょうがねぇだろ?愛してるんだから。」
「…オレはヒナタがかわいそうでしょうがねぇよ…、」


好きだ、好きだ。愛してる。
この気持ちはそんな言葉じゃ収まらない。

もっともっとこの気持ちは深いんだ。

なぁ、さっさとオレの場所までこい。

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