人形劇 4


『仁王ちゃーん、今日はなんか食べたいものあるー?』


一人で暮らしていた家に最近同居人がふえた。
てゆうか拾った?うん。拾った!
なんか私と逢った日に親に言いがかりつけられて家出されちゃったんだって!

ちなみに仁王ちゃんは運動部だしご飯はちゃんと食べないといけないから毎日ご飯用意してるんだよね!
私だけだったら一週間に一回のゼリーで充分なんだけど!


「んー焼肉」
『………わかった!オムライスね!』
「……ピヨ」


昨日も焼肉だったので仁王ちゃんのことはスルーしました。まる。


ちなみにケチャップで落書きは私がアンパ■マンを描いて仁王ちゃんにはド■えもんを描いてあげました。まる。


『てかさー、つーまーんーなーいー!!!』
「いきなりどうしたんじゃ?」


ご飯を食べながら仁王ちゃんに愚痴る。
だってだってだって!


『未だに虐め始まらないんだもん!』
「そりゃそうじゃろ。名前ちゃん仕事ちゃんとやっとるし。」
『………あ。』
「気づいてなかったんか?」


そういえばそうだよね。
普通に仕事だけやってたら嫌われないじゃん!
思わず私は体育座りしてイジイジする。


「名前ちゃん、」
『私、馬鹿だったぁ……』


通りでつまんないはずだよ!!
ダメじゃんか!!


『あ、それより仁王ちゃんは最近大丈夫なのー?』
「……大丈夫ぜよ。」
『嘘ついたら仁王ちゃん知らな〜い』
「今日は殴られただけじゃ。心配ないけ。」


その言葉を聞いて私は自分の席から仁王ちゃんの席まで移動する。
仁王ちゃんの身体がびくっとしてたのは気にしないで仁王ちゃんの袖をまくった。


『あー…ひどいねー』
「っ、」
『傷だらけだよー……って、仁王ちゃんどうしたの?』
「こ、この体制恥ずかしいんじゃが!!」
『?どこがー?』


ちなみに私たちの今の体制。
胡座をかいてる仁王ちゃんの上に私が乗っかてる。


『うん、だいじょーぶ』
「はぁ……」
『仁王ちゃん幸せ逃げるぞー』
「誰のせいじゃ。」
『まあ、とりあえず明日は仁王ちゃんと一緒に行動しよーねー』


仁王ちゃんはスルーしながら、明日のことを話す。
うーわーなんかねむーい。


「ほんとに大丈夫なんか?」
『私を信じなされー』


手で目をゴシゴシしながら仁王ちゃんに答える。
すると、仁王ちゃんは私の頭を撫でてきた。


「名前ちゃんが言うなら信じるぜよ。ずっと一緒に、な?」
『う、ん……』


仁王ちゃんの撫で方は最高によくて私はそのまま仁王ちゃんの上で寝てしまった。


「絶対に離さないぜよ。」
『んっ……』





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