最強なーう。 11


能力別授業なんて滅べばいいのに。

なーんちゃって☆
心の底から思ってるけど、口には出さないよ!
流架くんもユーリ先輩もめんどくさ…テヘッ☆今のはオフレコでよろしくお願いします。
こんなこと言ったってバレたら…
やだ、背筋がゾクッとした。

まあ、そんなこんなで能力別授業頑張った名前ちゃんだよ!グレてやりたい気分だよ!


「翼先輩っ!!」


あ、癒された。

にへらと笑う蜜柑ちゃんが持ってきたのは、翼先輩。蜜柑ちゃんいわく「初めて先輩できたんや!嬉しくて嬉しくて、早速みんなに紹介しようと思うて!」だそーです。蜜柑ちゃんかーわーいーいー。


「あ?なんだ、おまえもいんのか」
『いやん、そんなこと言う翼先輩なんて将来は一人で老後過ごしちゃえ☆』
「よーし、おとなしく頭を出せ」


翼先輩がイラッとするようなこと言ったから言い返しただけなのに殴られた。解せぬ。
だから、モテないんだよ。ケッ


『ねー蛍ちゃん!』
「意味がわからないし、いきなりで脈絡がないわ」
『さすが蛍ちゃん!可愛いね!』
「はいはい」


となりに座ってる蛍ちゃんをギュッと抱き締める。
さすがクールビューティな蛍ちゃん。
スルー具合が素敵だね☆


「名前と翼先輩は知り合いなん?」
『うんっ!翼先輩はね、ロリコンだから気を付けた方がいいよ☆』
「え…」


私の言葉に蜜柑ちゃんが翼先輩から距離をとった。
翼先輩ざまあ。わらわら


「てめっ、嘘言うな!」
『えへへ』
「影で縛るぞ」
『翼先輩ったら、変態☆小学生を縛るなんて…そのあとナニするつもりですか?』
「……よし、殿に名前が好きだって言ってたって言っといてやるよ」
『ごめんなさいごめんなさい本当申し訳ありませんでした』


あのバカ殿に言ったら、私の貞操ジエンド!そしてそれを知った流架くんと棗くんにより私の人生ジエンド!私ったらかわいそー!


『あ、ベアありがとー』


途中でお茶を運んできてくれたベアにお礼を言って紅茶を飲む。
うむ。ベアの淹れてくれた紅茶うまし。


「ん?何固まってんだ?おまえら」
『あはは!みんなかわいー』


カチャリ、紅茶のカップを置いてから、警戒心バリバリの三人を見る。
とくにガクガク震えてるいいんちょーが可愛いね☆


「ベ…ベアが茶運んでるーーーーっ!!絶対毒入りやーーっっ」
『蜜柑ちゃんといいんちょ、かーわいっ!』


ぎゅーっと二人を抱き締める。
蛍ちゃん?蛍ちゃんはベア殺る気満々で恐いよ。
水鉄砲だなんて…恐ろしい子…!


「ああ、ベアの産みの親ってのが俺の親友なんだよ。だから、俺には一応はむかったりしねーんだ、コイツ」
『ちなみに私はベアの親友ー!ねーベーア』

どげしっ

「名前、名前、殴られとるで、」
『ベアはほら、ツンデレだからあ』


ベアに抱き締めたら、ほっぺたどげしっやられたけど、名前ちゃん気にしない☆
だって、ベアはツンデレだもの。キラキラ
それにね、ベアのどげしっは痛くないんだよ。
優しさってやつだね!


『ベアかーわーいーいーっ!』
「……!」


大丈夫大丈夫。私、ヤンデレ以外はもぐもぐペロリだもんね!


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