最強なーう。 10


さてさて、現在私は自分の部屋なう!
手をこねこねしてるよ!


『これで十個目ー!』


私の机の周りには、手のひらサイズの石がゴロゴロ。

はい!名前ちゃん、特製アリスストーン作りなうだよ☆

私のアリスストーンはレモン色の石の中に、なんかのコハクみたいにいろんな色が入ってる感じのやつ。
これから、ほら。いろいろあるから、アリスストーンは作れる時に作っちゃわないとね!

ちなみに、私の星の数は二つだよ☆
だって、たくさん力見せて、初等部校長に目ぇつけられたらイヤだしね!


『でも、まあこれで、フェロモン対策はばっちしかなっ!』


ぶっちゃけると、半分くらい動物フェロモンと女の子限定フェロモン対策だったりしちゃう。

だって、ねぇ?
うん、大人の事情ってやつだよ…
私って、かわいそう…


『とりあえず、明日の能力別授業がんばろ!』


よしっ!とガッツポーズをして、私は寝た。





そして今日は恐怖の能力別授業。

首にはしっかりと!無効化のアリスが強いアリスストーン。
これでフェロモン対策はばっちしだね☆

うん、バッチリ!なんだけどさぁ…、


「なーなー、蛍と名前は何系?」
「技術系」『体質系だよん!』


教室にて、蜜柑ちゃんの言葉に笑顔で答える。
別にそれはいいんだけど、私が流架くんに抱き締められてることはスルー?スルーなの?

みんなスルースキル高いね!
私が涙目だよ!


「名前ちゃん、だ、大丈夫?」
『うわぁんん!!!!!もう私の癒しは委員長だけだよ!!もう将来は委員長と結婚すぶっ、』


しぜーんに、流架くんの腕から抜けて、委員長を抱き締めようとすると、私を抱き締める力が強くなる。

それはもう…なんてゆーか、私を絞め殺すんじゃないかってくらい。
あれ?小学生にこんな力あるの?

ダラダラと冷や汗をかいていると、後ろから暗いひくーい声が私の耳元に響く。


「俺のものにならないなら…、」
『…….』
「いっそ、俺だけしか見ないように…、」
『ハハッ☆冗談だよ、流架くん!!!!うん、本当にちょっとした冗談だから、あの、首を絞めようするのやめてくださいお願いします。』


せんせー、せんせー!!!!
ここにヤンデレがいます!!恐ろしいです!!!

まあ、せんせーなんて言っても頼りになる先生なんていやしない!がっでむ!


「だよね。名前は俺のだもんね。」


その認識は絶対違うぞ☆

私の言葉にシャイニングスマイルを飛ばす流架くんに、思わずツッコミたくなったけど、我慢した。

よくやった、私!きっと、突っ込んでたら、私監禁フラグ立ってました!

ツッコミのち監禁、なにそれ恐い!!!!


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