そして今は、車に乗ってみんなで移動中!
なんか、アンジーちゃんのお父さんが教えてくれた脱出場所に行くそうです!
やったね!これで、ゾンビとはおさらば!
ゾンビなんて怖いんだからね!
恐ろしいんだからね!
で、私はゴロンとアリスお姉さんがカルロスお兄さんの手に注射してるのを、クイーンちゃんと一緒にお話しながら、見守る。
うむ。平和なり!
『あれ?クイーンちゃん、なんだか姿薄くなってない?』
【あら?】
クイーンちゃんとお話してると、クイーンちゃんの姿がジリジリとなんか薄くなってることに気付いた。
それに、はて?と首を傾げるクイーンちゃんに、私もはて?と首を傾げる。
あれー?
なんでクイーンちゃんの姿が?
【あ、理由分かったわ!】
ポンッと手を打ったクイーンちゃん。
『なんでー?』
【あのね、】
クイーンちゃんが理由を言おうとした時、クイーンちゃんが消えた。
『なにゆえですかーっ!?』
クイーンちゃんが消えたことに驚いて、某ポケットに入るモンスターゲームのカセットが入っていたゲーム機の電源をカチャカチャといじる。
つかないですとっ!
え、え?壊れちゃった?壊れちゃったの?
『うわーーんっ!!アリスお姉さーーんんっ!!』
「あら、どうしたの?名前」
私がいきなり抱き着いても、そのまま受け止めるアリスお姉さんにきゅんっ!
ってしながら、グリグリとアリスお姉さんに抱き着く。
『あのね、あのねっ!』
「どうしたの?」
『ゲームの電源つかなくなっちゃったのーーっ!!』
うわーーーんんっ!
と、アリスお姉さんにゲームを差し出して抱き着く。
うぅ…クイーンちゃんが、消えてしまったよう…
すると、私の手からゲーム機が取り上げられた。
『あぅー…』
「おい、これって、ただゲームの充電がねぇんじゃねぇか?」
『………あ。』
カルロスお兄さんの言葉にポンッと手を打つ。
そういえば、最後に充電したのって、結構前だった!
それは、充電もなくなるはずですな!
「よかったな。壊れたんじゃなくてよ。」
『うんっ!カルロスお兄さんありがとーっ!』
アリスお姉さんからカルロスお兄さんに抱き着く。すると、カルロスお兄さんが私の頭を撫でてくれたので、それにニコーッと笑う。
そんなことをしていると、べリッとアリスお姉さんに離された。
『んに?』
「名前、貴方はレディなんだから、男の人に簡単に抱き着いちゃダメよ。」
『なんでー?』
首を傾げたら、アリスお姉さんに抱き締められた。
んー…なんかよくわからないけど、アリスお姉さんが抱き締めてくれたから、私も抱き着くーっ!
『アリスお姉さん大好きーっ!』
「ふふ。私もよ。」
『わーいっ!』
脱出したら、ゾンビのいないところで、みんなで暮らすのがすごく楽しみになった。
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bkm