なんだか私はよくわからないけど、アリスお姉さんたちは納得したらしい。
聞いたら、黙って微笑まれたので、気にしないことにした。
気にしないって大事なことなのね!
「とりあえず、私は一人で街を見回ってくるわ。まだ生き残ってる人がいるかもしれない。」
『私たちはー?』
武装して、部屋から出てこうとするアリスお姉さんのお腹にひっつきながら質問。
すると、私をアリスお姉さんから引き離しながら、マットお兄さんが答えてくれた。
「俺と名前はここで待機だ。」
『なにゆえっ!?』
今度はマットお兄さんに抱き上げられながら、のーん。
なにゆえ私たちはお留守番?!
私、アリスお姉さんがいないとさみしくて泣いちゃうよ?!
「名前とアンデッドが会うのは危険だからよ。」
『ぶー!』
「外はアンデッドだらけだぞ。いいのか?」
『アリスお姉さん!いってらっしゃいましましー!』
素直に送り出すことにしました。
だって、ゾンビ恐いんだもん!
おそろしやーっ!
▽
マットお兄さんとアリスお姉さんを待つこと………待つこと…、
何時間?か。
クイーンちゃんとラブラブしたり、マットお兄さんに撫でられたりとしてたら、時間なんて忘れちゃうよね!よくあるよくある!
まあ、何時間かした後、クイーンちゃんがポツリと呟いた。
【…ヤバいわね。】
『なにがー?』
それに首を傾げて聞くと、クイーンちゃんがフワフワと可愛らしい顔で笑う。
【ふふ!やっぱり名前可愛いっ!】
『クイーンちゃんの方が可愛いよう!』
「それはいいから、なにがヤバいんだ。」
ピシャリと、マットお兄さんがクイーンちゃんと私に突っ込む。
ちなみに、私の頭はグリグリと何故か撫で続けたまま。
マットお兄さん!
手の動きが私の頭撫でてるのに、顔が真顔だよ!なんかおかしいよ!
でも私、大人だから突っ込まないの。
【あ、そうそう。ここら一体にアンデッドたちが集まってるわよ。】
『……それを早く言って!』
「大事なことだろ!それは!」
ちょっとおとぼけクイーンちゃんの言葉に私とマットお兄さんは、アリスお姉さんと合流することになりました。
prev next
bkm