なにゆえですか!


ある日目が覚めたら私は、一つの檻に入ってた。


『?なにゆえこんなところに?』


ガシャンガシャンと檻を揺らすけど、意味なし。

えぇー…なんでやのー…

とりあえず檻を開けるのを諦めて、檻の中を見渡すことにした。
諦めって大事だと思うの。

すると、あったのは何日か分の食料と水と、何故かゲーム機。+お風呂とトイレもあった。お情け程度に布がかかってる感じですた。

え、なになに?ゲームをしてここで過ごせってことなのですか?
よし!任せろ!
廃人の私がここで某ポケットにはいるモンスターをやってやんよ!6Vとかやっちゃうよ!

とゆーわけで、パチリとゲーム機をつけると、本当にカセットが某ポケットにはいるモンスターだったことに狂喜乱舞。

やったね!嬉しい限りだい!
やっぷいやっぷい!いやっふい!

でもでもでも、なんでここにいるのかわからないよぅ!

ちょっと涙目だけど、気にしないんだい!


とりあえず、そのままゲームを始める。ちなみに最新のだった。
やったね!絶対イーブイ捕まえよっ!
とりあえず、一番始めはラッコです。これJK。

すると、声が聞こえてきた。
女の子の声。


【貴方が名前なのね!】
『うん?』
【わたしは、レッド・クイーン。ここの人工知能よ!】


その声の居場所に目を向けると、そこには女の子。
キャハハ、と笑う可愛らしい女の子。
私の見る限り外人さん。
ただし、全体的に赤い。赤いよぅ!
なんでやのーっ!


【わたしたちの宝物!】
『宝物?』
【ふふ、名前は知らなくていいのよ?あのね、その檻の中以外は危ないところだから、ここから出ないでほしいの。】


危ない?なんで?
わっちゅ どぅーゆー みーん?


【あら、なんにもわからないって顔ね。可愛いわ!】
『えー?照れるー!クイーンちゃんも可愛いよぅ!』
【ふふ、ありがとう!でね、ここ以外は、本当に危ないの。わたしが絶対守るわ。だから、お願い。】
『んー?よくわからないけど、どうせ出れないみたいだし、別に大丈夫だよぅ!』


某ポケットにはいるモンスターゲームもあるしね!ワクワク!


【その間、私しか来れないけれど、それでもいいかしら…?】
『当たり前だよーっ!クイーンちゃん可愛いから嬉しいっ!』
【クイーンちゃん…?】
『いえすっ!だってレッドって被るんだもん。だからクイーンちゃん!』


レッドと言ったら某ポケットにはいるモンスターゲームに出てくるシロガネヤマのレッド様だもんね!

そんなことを考えながら、クイーンちゃんを見ると、あらびっくり。
クイーンちゃんはウルウルしながら私を見てた。

なにゆえ?!
私、なんにも泣かせること言ってないのにーっ!


【…嬉しいっ!名前に名前呼んでもらえるなんて…!】
『え?そんなになの…?』
【ええ…!】


なんだかクイーンちゃんって変な子。
でも、面白くて可愛いや!

ここに一人でずっといるのはさみしいけど、クイーンちゃんもお話しに来てくれるらしいし!

なんでここにいるのか、全然全く皆目検討もつかないけど、頑張ることにするよ!


『あ、てゆか、なんで私が宝物なの?』
【ふふ、知らなくていいの!名前はわたしたちの宝物って知っててくれれば!】


可愛く微笑むクイーンちゃんに、よくわからなかったけど、気にしないことにした。

気にしないって大事なことのね!
わっかるー!

…あれ?てか、ここどこ?


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bkm
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