役職:シークレット 5


「あぁんっ!今日もわたくしの名前様の裸はす・て・き…!」
『……なんで雪音が私のお風呂覗いてるの。』
「はぁはぁ、名前の怒り顔萌え…!」
『……………』


無言でつまみ出した。


今日は私のしゅごキャラについてご紹介。

冒頭で変態行為を行っていたのが、私のしゅごキャラの紅一点の雪音。
白い着物に銀の長い髪。色も白くて、すごく美人なしゅごキャラ。たまごに描かれてあるのも、曼珠沙華と雪の結晶で見た目はすごく綺麗。

な、ハズなのに変態。

私、こんなキャラじゃないし、願望はないはずなんだけどな…
ちょっと自分のキャラを見失う。


「つか、やっぱり胸でかくなったよな。前はブラなんて必要なかったけど、今は必要っぽい。さっさと買いに行ったらどう。イクトもついてくるだろうけど。あ、それより雪音がめんどくさそう。」
『いきなり現れて爆弾トークしないで!』
「……それが俺。」
『帰れ。』


いきなりペラペラと無表情で話し始めたのは、狼耳をはやしたライフ。
この子はすごく気まぐれで扱いが困る。だって、眠そうにしてると思ったら、無表情でペラペラ話し始めるんだもん。怖いわ。
ちなみに無表情がデフォルト。顔だけは一番かっこいい系なのに。無表情。

やっぱり私のキャラじゃない。


「貴方たちはなに、名前に迷惑をかけているんですか?この下等生物のゴミにも満たない塵共が。」
「名前ーー!!!あ、あのね、あのね、ぼくと遥は、雪音とライフのこと止めたんだよ?でもね、でもね、」
『はいはい。大丈夫だから。』


ニコニコと人の良さそうな顔で、すごいことを言い出したのは遥。魔女の男バージョンのような子で顔はすごく綺麗。ただし毒舌。

そして涙目になりながら、私の服の裾を引っ張ってきたのは泣き虫ライオンのルーア。
一番可愛い顔をした男の子。モコモコのファーのようなフードが特徴。

ルーアが一番、私のキャラだった。
昔の私を見てるような、そんな気分になる。

私は遥程、毒舌ではない。


「ハァハァ、名前様…、イヤそうな顔萌えぇぇぇええて!!!!」
『私の胸をハスハスするなぁぁぁあ!!!』
「……あ、ダリぃ。」
『胸に座ろうとするなぁぁあ!!!』
「…チッ、まだ無理か。」


あ、殺意が湧いた。

私がそう思った瞬間に、ライフの頭に蹴りがかまされる。


「わたくしの名前様になんてこと言うのよ!!わたくしの名前様の胸はぺったんこなのがいいんじゃない!!」
「…は?ここは巨乳だろ。馬鹿か。」
「あんたこそわかってないわ!わたくしの名前様は童顔可愛い系!ということは、つるぺた幼女に決まってるでしょう!!」
「いーや、巨乳ロリ。」
「つるぺた幼女!」
「巨乳ロリ」
「つるぺた幼女」

『遥さん、やっちゃって。』
「任せてください。」

『ルーア、甘いもの食べよ。』
「え?う、うん?」


とりあえず、あの子たちは一回地獄を見たほうがいい。

遥によって、ライフと雪音がどうなったかなんて、私は知らない。てゆか、知りたくもない。


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