役職:シークレット 3


人に囲まれるのが私の日課。
ダルくて、めんどいけど、そういうキャラにしたのは私だからしょうがない。

だって、一人でなんかいたら逆に目立つもん。

でも、だからって人に囲まれることにしたのは失敗だったかもしれない。

だって、気が付けば私は、

「さすが聖小一の癒しキャラで、相談役!すごく頼りになるね!」

とのことらしいから。

目立たないようにするつもりが、今じゃあのガーディアンと日奈森あむと並ぶ人気者。
そんなのになろうと思ったわけじゃないのにな。

めんどくさい。


一度だけ、ガーディアンからロイヤルガーデンのお茶会に招待されたことはあったけど、丁寧に断っといた。

だって、そんなのしゅごキャラ見えないフリとか出来ないし。
幸い、私のしゅごキャラたちはみんなにバレてない。だから、このまま私はずっとしゅごキャラのことは誰にも言わない。私の秘密。


だから、しゅごキャラに出るキャラたちとは関わらないはずだった。


「あ、あの、童話さん!」
『……なぁに?辺里くん。』
「今日、一緒に帰らない…?」


なのに、なんでこうなるんだろう。


『…、ごめんね。今日は他校の幼馴染が家に来るの。』
「そっか…じゃ、じゃあ、明日は大丈夫?」
『まあ、大丈夫、かな。』
「じゃあ、明日一緒に帰って?」
『明日、ね。』


なんで私はこんなに辺里唯世に好かれてるんだろう。
ううん。辺里唯世だけじゃない。
ガーディアンのすべての人だ。

藤咲なでしこ、結木やや、相馬空海。
日奈森あむとはまだ出逢ってないけど。

藤咲なでしこに関しては、彼女の双子の兄だと名乗る藤咲なぎひこにまで。彼女と彼はそっくりでしたとです。

何故か一様に嫌われてはいないご様子でした。
むしろ、好かれてる的な?

おかしなおかしな世界。

とりあえず、私は今日も部屋に来るであろう気まぐれな猫さんに餌をあげて日々を過ごすのです。


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bkm
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