人生、力戦奮闘です! 5


今日から私も二度目の高校生。
……ちょっとだけめんどくさいかな。


とりあえず、あかねちゃんと乱馬くんは置いて先に学校に向かいました。
だって、確かめんどうなことになった気がする。
あぁ、あとで東風先生にもあいさつに行かなくちゃな。会ってなかったし。

そんなことを考えながら歩いていると、もう学校の前。
問題はここからなんだよねぇ。


『職員室がどこかわからないや。』


こんなことなら、なびきちゃんと来ればよかった。
なんて思っても後の祭り。
とりあえず、一人で職員室を探すべし。
どうせ一階にあるでしょ、うん。

そう結論付けて、歩き出したとたん誰かにぶつかる。


『あ、すいません。』
「あぁ……、よし。このぼくがきみと交際してあげよう!」
『そういうの間に合ってるんで、遠慮しておきますね。』


私がぶつかった相手は九能…えーっと、なんだっけな。…まあ、とりあえず九能だったらしい。
いきなり交際を申し込まれたので、丁寧に断る。

なんだか灰になってる九能さんをおいて、私は職員室を目指してレッツゴーした。




「…というわけで早乙女くんはー、最近まで中国におったそうでー。天道なまえも似たような理由で日本中を歩き回っていたそうだー。まー、それはともかく、天道あかねと早乙女乱馬は遅刻であるからー、立っとれ。」


そんなわけで、二度目の高校生活はなんだか大変なことになりそうな予感。
ってか、実際そうなんだろうけど。

席についたとたんに、私の周りに人が群がる。


「ねぇねぇ、私のこと覚えてる?」
『あぁ。確か同じクラスだったよね。これからよろしく。』
「あっ、ずるーい!私は?私は?」
『君は隣のクラスの子だったよね。』
「「きゃぁぁぁあ!!!」」


ニコリと微笑むと、何故か女の子たちから黄色い歓声。

あれ?なんでだろう。


「なぁ、本当に天道と双子なのか?」
『そうだよ。まあ、二卵性だからあまり見えないかもしれないけど…期待外れでごめんね。』
「い、いや!そんなこと思ってねぇよ!」
『そう?ありがとう。』


あかねちゃんと似てないと言われるのも、慣れているので、簡単に返事を返すと、何故か男子軍には目を逸らされた。

……私は何かしたかな。

そんなことを考えながら、クラスメイトと話していると、外からバシャンと水がかかる音。

廊下側の席の私は驚いた。
いきなり、バシャンと水のかかる音で窓が揺れるんだから。

その次に飛んできたのは、九能さんの叫び声。


「おまえとあかねくんの婚約!ぼくは断じて認めんっっっ!!」


その言葉にクラスメイトが窓を開けて廊下にいるあかねちゃんと乱馬くんをからかうのを見ながら、私も九能さんと戦ってみたいなぁ、なんて考えていた。


『(あ、でもその前に乱馬くんとも手合わせしたいな。)』


帰ったら、乱馬くんと手合わせしようと心に決めて、私は誰もいなくなった教室を出た。


prev next

bkm
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -