昨日は幸せだった。
あいちゃんとラブラブ一緒に食事をして、ラブラブ一緒にお風呂入って、ラブラブ一緒に布団に入って寝た。
幸せってこういうことなのね…!
途中、景吾から電話きてたのは、電源を切らせてもらった。
私のあいちゃんとの時間を邪魔するなんてどこのボケじゃ!
そして現在。
何故か榊先生に呼ばれてしまった私は音楽室。
……私、榊先生って結構好みなんだよね。
イケメンじゃない?私の年齢的にもいいよね!
まあ、精神年齢的にだけど!
それはどうでもいいや。
なんで、私は呼ばれたんだ。
「おお、名前くん。来てくれたか。」
『ええ。榊先生の頼みですもの。』
「急で悪かった。」
ふふふ、とお嬢様笑顔を保ちながら、榊先生に大丈夫ですよ、と笑う。
榊先生とはパーティーで会ったことがある。
まあ、パーティー内での私もお淑やかなので問題ナッシング!おほほほ!
「お前に頼みがある。」
『なんでございましょう?』
「これを見てくれ。」
ピラリ、紙を渡された。
『……………』
はい。フリーズ。
これはアカン。アカンわ。
ない、ないわ。
なんで、ここに転校生の書類?
やだ、イヤな予感しかしない。
「来週から転校してくるんだが、これがまた…」
『?どうかなさいましたか?』
眉間に皺を寄せ難しい顔をする榊先生に、はてと首を傾げる。
何分かすると、先生は重たい口を開いた。
「……私の姪となっているんだ。」
『………は?確か、榊先生に姪はいなかったはずでは…?』
「それが、突然…」
なにがなんだか分かってないような榊先生。
私は薄っすらとイヤな予感まーんまんしながら、自分の頭が痛くなってきたのを感じた。
おーのー。
それって、アレじゃないの?
トリップ特典的な。
やめてあげてよ。私のためにも。
『…で、榊先生は私になにを?』
「その転校生を調べてほしい。」
『それは…酢乙女に頼みでよろしいんですか?』
「あぁ。」
その言葉ににっこりと今までの以上の笑みを向ける。
これでも、私は仕事好きなんだよね。
あいちゃんを守るためにも、酢乙女財閥跡取りとしてやっちゃうよ。お姉ちゃん。
『では、酢乙女財閥跡取り。酢乙女名前として、榊太郎様の依頼、受けさせていただきますわ。』
とりあえず、舞原まどかは景吾に任せた!
ちなみに、今日は一回も景吾に会ってないので、会うのがものすごく怖い。
チラリと、自分の携帯の着信を見てブルリと震えた。
なんで、50件以上のメールと着信が着てるの…!
ほんと恐ろしいわ…!
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bkm