泰然自若 20


さて、もう十五年もまえになる。
私が酢乙女名前としてこの世に転生する前。

私はいわるゆ世間一般から見れば中二病の子と仲がよかった。今でも自分がわからない。なんであんな自己チューと仲良かったんだ私。

まあ、何故か仲良かった自己チュー二病彼女は「テニプリでお姫様になるのよー!」とか言って私の首をナイフでグサリ。

マジでぎゃーす。だよね。

もうやだくて。
「なんで私がこんなんになるんだ。」とか当時はちょっと病んだけど、ほらマイエンジェルがもう天使過ぎて…!!!!
しかも景吾も間が抜けてるというか、なんというかだから、私がしっかりしないと的なねー。

……そうやって甘やかしたからあんなんになっちゃったんだろうか。
あんな俺様なんかに……!!!

うーん…それにしたって今さらあの女来るのか…
ぶっちゃけ転校したいな。

今までは景吾を身代わり(という名の生贄)にあの女に接触しないで済んだけど…、

くそっ、無理だわ。

だってあの女絶対にテニス部のマネージャーになるとか言うもの。

あぅちっ!

あ、でも、私=酢乙女財閥娘だとはバレないって信じてる。
だってあの女抜けてるし。
たぶん、今だに酢乙女財閥…ってかここがクレしんとテニプリの混ざった世界って気付いてない。

とりあえず適当に流そう。そうしよう。


『そしてジローは教室戻るよ。』
「Eー!俺もうちょっと名前ちゃんと二人でいたいCー!」
『いたいCーじゃないからね。もうそろそろ授業始まっちゃうから。あー…でもたまにはお昼寝すんのもいいよねー…』


ちょっといろいろ精神的にきてたのか私も疲れた。

教室戻っても授業簡単だし。
たまにはジローとゆっくりするのもいいかもしれない。

どうせ、あの子が来たら私もゆっくりできないんだろうし。


「じゃあ、名前ちゃんもお昼寝しよ!」
『……今日だけね?』
「了解だC!」


ニコニコと笑いながら、私に膝枕され腰にひっついてくるジローの頭を撫でながら、私も眠りにつくことにした。



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