そして今日は月曜日。
…え?土日に日吉の家には行ったのか、って?
悪いけどスルーさせてもらいます。
日吉、キャラ崩壊ぱなかった…
「あ、名前先輩。」
『ひ、ひひひひ日吉くん…、』
そんなことを考えながら登校してた私に幸か不幸今まで朝練をやっていたのであろう日吉とばったり会ってしまった。
この場合は不幸です。はい。
「?どうかしたんですか?」
『いや。あの、』
「名前先輩?」
『す、すいませんでしたぁぁぁああ!!!!!!』
「え、ちょっ、あの、」
「………?」
ガクブルした私はB連打ダッシュで逃げた。
どんなことがあったんだって?
聞かないでください。
まじトラウマ。
そして私が逃げ込んだのはお決まりの生徒会室。
生徒会室にはすでにシャキッとした顔の景吾が机と睨み合っていた。
『景吾はよはよー』
「名前か…もっとゆっくり扉を閉めらんねぇのか?アーン?」
『あ、ここに来るまでに誰にも会わなかったから大丈夫。』
「そういう意味じゃねぇよ。」
そんな突っ込みながらぐったりしてる景吾をスルーして私はソファーの上にゴロンと寝転ぶ。
それから作業を始めた景吾ボーッと眺めた。
景吾ってやっぱ美形だよねぇー。羨ましい。
まあ、私も美人な方だとは思うけどさ。
だってあいちゃんに結構似てるし。
あ、ナルシとかじゃないよ。景吾なんかと一緒にしないでよねー。
そんなことを思いながら景吾を見てると資料を読んでいた顔にだんだんシワを寄せ始めた。
『どうかしたー?』
「……お前も読んでみろ。」
そう言われて渋々ソファから降りて景吾からその資料を見せてもらう。
その書類は転入届け。
そんな書類にイヤな予感しかしないけど、開けてみればそこには見知った顔があった。
『……あー、景吾どんまい☆』
「はぁ……」
その資料にあった転入生は私たちより小さい財閥の娘の名前。
しかも、確か景吾に猛烈アピール中。
うん。もうイヤな予感しかしないや。
これから起こることを考えて手を添えてナームと神様に、私は巻き込まれませんように。と祈った。
まあ、無理だろうけど。
だってこの子、前世で私を殺した奴だから。
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bkm