甘味依存症 8


まあ、私がスルーしても意味なんかなく。
無事、チャラ男はバスケ部入部しましたー。

まじ、ぬっころ。

チャラ男とか苦手だって言ったのに!
誰だよ!いれたやつ!
赤司くんだよ!文句言えないよ!

思わず自問自答してしまった。


「名前、」
『なんですか、赤司くん。』
「征十郎でいいっていってるだろ?」
『いやー、私なんかが赤司くんのことを呼び捨てだなんて……なーんちゃって。征十郎はおもしろいね!』


名前呼ばなかったくらいでハサミを取り出すなんて!

すごくおもしろくて笑っちゃうや。あはは。
……おい、誰か助けろ。


『でさ、征十郎くん。なんで、そんなハサミを私に向けるのですか、ねぇ。』
「ん?」
『くっそ!可愛いんだよ!男のくせに私より可愛い顔しやがって!』


思わず口が悪くなるのもしょうがないと思う。
しかもオッドアイ。なんなのそのモテ要素。
この美形が!…とか、言ってたら私の周り美形しかいないんだけどね。あはは。


「さ、名前。お仕置きだ。」
『ごめんなさい。ちょっと意味がわからなかったんですけど。』
「だから、お仕置きだ。」
『もうわかんないです。わけわっかんないです。』


どうしよう。私、征十郎くんの言うことについていけない。

え?お仕置き?私、なんかしたっけ?
ちょっと誰かヘルプ!


『と、とととりあえず、ハサミを置こう。』
「え?」


だから、首を傾げるなぁぁぁあ!!!!!
ただの美形が!嫌味?嫌味なの?!
私の心は狭いよ??!!!


(それから十分。)


私は征十郎くんとの攻防によりハサミをおろしてもらうことに成功した。
うん。私、頑張った。


『で、なんでお仕置きって話になったんですか?』
「今日、オレたち以外の男と何人話した?」
『は?』
「クラスの男と三人。すれ違いさまに触れた回数二回。それから…」
『ちょっと待って。』


ちょっと、だいぶ頭が痛い。
おかしいよね?え?おかしくない?
いやいやいやいや。絶対おかしいって!


「なんだ。」


なんだじゃないよ!どや顔いくない!
ちょっとツッコミが追いつかない。


『なんで私のそんな事情知ってんの??!!!てゆか、私の知らないような情報まで!クラスメイト何人と話したかなんて覚えてないし!』
「?」
『そんな可愛くしても無駄だよ???!!!!』
「チッ、」
『確信犯かよ!!!!!!』


もうやだこの部活!!!!!
まともレギュラーが一人もいない!!!!!!

あ、ごめん緑間くんはまともだった。

でもそれ以外いないんだけど!!!!


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bkm
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