甘味依存症 7


けっ。これだから運動神経のいいチャラ男は…!!


あのあと、イヤイヤ体育をやった。
女子にハブられてたけど、全力で気にしないことにした。

イジメって醜い。

そんなことを思いつつ、何故か私たちは男子のサッカーを観察してた。
これでいいのか、と思って先生を見たら先生もチャラ男に目がハートになってたからいいんだと思う。たぶん。


で、男子は体育のサッカーでリフティングのテスト中だったんだけど…


運動神経いいやつってぬっ殺したくなるよね☆


しかも、最後にゴールにいれる意味がわからない。

とりあえず、殺意が湧いたので、部活中にアホ峰に八つ当たりしといた。


『アホ峰、私に触るな。』
「別にいいだろ?」
『セクハラで訴えるよ?』


私を抱き締めるアホ峰のお腹をゲシッとグーパンチで殴る。

バスケ部ってセクハラ多いんだよね。
訴えても、私勝訴できる気がする。


「休憩終わり!」


そんな声が響いて青峰が離れる。

休憩終わったなら、私もドリンク作りいかないと。
次の休憩に間に合わなくなる。


「なぁ。なんかねェのかよ。」
『あー…がんば。』
「おぅ!」


二カッと笑う青峰はこうしてれば、爽やかスポーツ少年なんだよねぇ…

ガングロだけど。



まあ、そんなことを思いながら、部室にて私が必死でドリンクやらタオルやらをせっせっと準備していると、青峰が私を呼ぶ声がしたので、振り返る。


「名前、これ新入部員な。」
「よろしくッス!」


なにも見なかったことにした。


「おい!なんで無視すんだよ!」



駄菓子菓子、アホ峰が私の肩を掴んだことによってあえなく失敗。

それに舌打ちをしたくなりつつ、ため息をついて青峰が持ってきた新入部室なるものを見る。


『…青峰、』
「んだよ?」
『もとあった場所に戻してきなさい。』


自分でいうのもなんだけど、このときの私ってば素晴らしい笑顔だった気がする。

なんか、私がそう言い切ったとたんに、「俺のこと捨て犬扱いッスか?!」とか聞こえたけど、スルーして二人を追い出した。



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bkm
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