甘味依存症 3


そして現在。

『えーっと、(めちゃくちゃ不本意ながら)マネージャーになりました色彩名前です。』


100人はいそうな部員の前で自己紹介。
レギュラーがほとんど知り合いだったことに叫びたい。そしてマネージャーも私の友達だったんだけど。


「名前ちゃんマネージャーになるの?」
『なるっていうか、ならされたというか…』


桃井さつきちゃん。
私のクラスメイトで友達。

え、でも私知らなかったんだけど。
テツからも聞いてないんだけど。


「お前がマネージャーになるとは驚いたぜ。」
『ウザい引っ付くな馬鹿峰。』
「んだと?!」


青峰大輝。
なんか引っ付いてくるウザいの。

とりあえずウザい。暑苦しい。


「一昨日のマネージャー業見てたのだが、素晴らしかったのだよ。さすが色彩だな。」
『緑間くんもレギュラーだったんだね…、てっきり文化部だと思ってたよ…』


緑間真太郎くん。
私と同じクラスメイトで友達。

おは朝が好きで私と話が合う。
私にもラッキーアイテム持ってきてくれるいい人。
占い部的なのに入ってると思ってた。メガネだし。


「名前ちん。オレにお菓子。」
『今は持ってないから。てか、重い。のしかかりダメ絶対。』


紫原敦。
なんか偶然会った。

とりあえずなんか大型犬。
お菓子あげれば大人しくなる。


「一昨日は驚いたよ。オレが思ってるよりだいぶ使えそうだし。」
『…………はぁ。』


赤司征十郎くん。
なんかよくばったり出会う。

ノーコメントで。
しいて言うなら…、中二病ってすごい。

いつのまにか解散してる100人くらいの部員の中で、私の周りに集まったレギュラーズとマネージャー。

全員知り合いとかある意味すごくない?
どんな偶然ですか。このヤロー。

とりあえず、

『退部届け出してきてもいいですか?』
「ダメです。」


となりにいるテツにそう言ったら一蹴された。
ガッデム。何故だ。
いや、そもそも私ってなんでバスケ部マネージャーになってるの?


『私ってば入部届け出した覚えがないんだけど!』
「あ、それならボクが書いといたので大丈夫です」
「そしてオレが顧問に出しておいた。」
『お前ら仲良しか!』
「は?」
『すいませんでした。』


私の言葉にどこから取り出したのかハサミを向ける赤司くん。

赤司くん怖い赤司くん怖い。
思わずガクブルしちゃうほど赤司くんが怖くてたまりません、せんせー!

くそっ、私の味方ぷりーず!


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