昨日の夜に三人が落ちてきたのはビビった。
どろしーちゃんとセラヴィーの愚痴大会してたらいきなりなんだもん。
あれはビビった。
「……それにしてもチャチャたちしいねちゃんと一緒に来るとはねー」
《セラヴィー先生、あの子たち仲良くやってるかしら?》
「さあねー。でも、どうがんばっても僕と名前とエリザベスの仲の良さには敵わないでしょう。」
《そうよねー。》
『私を巻き込むのはやめてください。セラヴィーさん。全然全く仲良くねーよ。この馬鹿す。』
もうやだ。こいつ。
どこが仲いいんだよ。
イライラしながらセラヴィーを睨みつけると、となりで見ていたどろしーちゃんが我慢出来なくなったらしく、セラヴィーの頬を思いっきり抓った。
セラヴィーざまぁ。
「やめなさいよ!気持ち悪いわねぇっ!!腹話術で人形としゃべってて一体どこが楽しいの!?」
『どろしーちゃんの言う通りだ。もっとやってしまえ。』
てゆか、もっと酷くやってもいいよ。
弟子の私が許すよ。
私の念が通じたのかどろしーちゃんはセラヴィーがどろしーちゃんに背中を見せた隙にBOMとハンマーを取り出した。
え、私はなんにも言わないけど。
むしろ、セラヴィーやられてざまぁ。
「や!?ハチだ!!」
べしー!
そんな音がしてどろしーちゃんは気絶してしまった。
なにこいつ。最悪すぎる。
ハチなんかいなかったけど。
ジトーッと私が軽蔑するような目で見ていたからか、セラヴィーはどろしーちゃんに心配そうに近寄った。
「どろしーちゃん…ハチがいたんです。本当ですよ…起きてくださいどろしーちゃん…」
『セラヴィーさん最低ですよ。滅んでください。』
うにょーとどろしーちゃんのほっぺを引っ張るセラヴィーの手をぺちんと叩いて離す。
女の人になんてことするんだ。この馬鹿す。
すると、なにを思ったのかセラヴィーは私の手首をガシリと掴みやがると、どろしーちゃんに赤ん坊のコスプレをさせた。
『なにするんですか。セラヴィーさん。セクハラで訴えますよ?』
「どろしーちゃんも気絶したままでつまらないですし、チャチャたちのところに遊びに行きましょう。」
『行かねーよ。行きたくねーよ。離しやがってください。セラヴィーさん。』
私の手首を掴んだまま、何処かに向かおうとするセラヴィーに半ば諦めながら反抗する。
もうやだ。こんな師匠。
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何処かの家。もといお菓子おばさんの家に勢いよく入っていくセラヴィーにすっごく、すっごくイヤイヤながらも続いて入っていく。
「きみたち!ケーキ作りなら私にきいてくれたまえ!!!」
私、セラヴィーのことぶっ飛ばしていいよね?いいよねぇ?
ふざけんなよ。セラヴィー。
私が睨んでいるのを気にしないで着々とケーキを作って自己紹介するセラヴィーをぬっころしたい衝動にかられる。
「私は…ただの通りすがりのケーキ職人!!」
『……あーんど。その弟子。』
なんで私がこんなツインテールしなくちゃいけないの?ねぇ。
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bkm