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「ナマエ!」
『?どうしたです?』


セブルスの授業も何事もなく(グリフィンドールいびり以外は)終わって、ドラコと一緒にスリザリンの寮に帰ろうとしていたら、ハリーに呼び止められた。


「なんだ?ポッター。僕とナマエは今から寮に帰るんだが。」
「え?なんか言った?」
「……………」
「まあ、ドラコはほっといて。ナマエはこれからヒマ?一緒にハグリッドのところに行かない?」


ドラコがちょっとだけ可哀想になったのは秘密です。てゆうか、ハリーってどうしてこんなに真っ黒になっちゃったです?
きっとこれは私の中の七不思議です。


「ナマエ?」
『あぅ…これからですか?時間ありますですよ。ドラコも行きませんです?』
「いや、僕は、」
「そうだね。ドラコも行くよね。」
「……あぁ。」


ドラコごめんなさいです。私、一人だけハリーに巻き込まれるなんてごめんなんです。
私のためにも犠牲になってくださいです。


『ロンくん…なんかいろいろハリーがごめんなさいです。あ、でもハリーもいいところあるですよ!』
「大丈夫だよ、ナマエ。僕、ハリーのそういうところ嫌いじゃないし。」
『これからも迷惑かけると思いますですが、よろしくです。』
「ナマエもよろしく。それと僕のことはロンでいいよ!」

ほのぼの

そんな空間でロンと和んでいたら、ハリーとドラコが睨んできて怖かったです。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


そんなこんなで私は今、ハグリッドの家にいる。
でも、なんで、


『ファング、どいてくださいですぅぅう!!!!!!』


何故かファングが私を押し倒してきた。
さらに、ベロベロと私を舐める。
なんで私だけ押し倒されて舐められるですかぁぁあ!!!!


「ファングはナマエが気に入ったみたいだな。」
『嬉しいですけど、嬉しいですけどぉぉお!!!!!!』
「おい!ナマエからこの犬をどけろ!」
「でもドラコ。よーく考えてよ。こんな無防備なナマエなんて滅多に見られないよ。」
「た、確かに……」
「うわぁ…ナマエの顔、すごいベトベトになってるよ…」
『うわぁぁぁあんですぅうう!!!!!!まともな人はいないですか!!!!!!』


ダメです!!!!この中にまともな人はいない気がするです!!!!!てゆか、ハリーとドラコにいろいろ突っ込まなくちゃいけない気がしたですよ!!!!!!ハリーが恐いからしないですけど!!!!!


それから私は十分後、やっとロンに救出された。


『ハグリッド!自分の犬のお世話くらいちゃんとしてくださいです!!』
「あ、あぁ。すまん、すまん。」
「…ナマエとハグリッドって会ったことあるの?」
『……!』


…うっかりしてたです……てっきりサラの時と同じようにしゃべってたですよ…


『会ったことないに決まってるじゃないですか!私、ハリーと今まで過ごしてたですよ?魔法界のことなんて全然全く知らなかったです!』
「いや、ナマエ逆に怪しいぞ?」
『ドラコ!私に失礼です。私嘘ついてないですもん!ね、ハグリッド。私、ハグリッドと初めて会うですよね?』
「そうだなぁ…でもなんかお前さんとは初めて会った気がせん。不思議だなぁ。」


ハグリッドは余計なこと言わなくていいですよ!てゆか、なんで今言うですか!
昔からハグリッドは一言多いですよ!


『そうです?私は初めて会ったです。』


プイとファングを抱きしめながら私は呟いた。

それから、いろんなことがバレそうになりながら、私たちはハグリッドとのお茶会を楽しんだ。
その間もハリーがジッと私を見ていたことには気が付かないことにした。
うぁぁあん!!絶対なんか感付いたですよ!!!

そんな感じで私は今日からハリーの目がさらに恐くなった。


ハグリッドとのお茶会で分かったこと。
グリンゴッツ強盗事件について。
セブルスの秘密があることについて。
そして、私の秘密についてちょっとだけ。

それらがハリーの今日気付いたことである。

リリーへるぷです!
私の秘密がリリーの息子にバレそうです!

当分ハリーが私を怪しむように見ていたのは言うまでもない。


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bkm
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