恭弥と仲直りできてルンルン気分で学校に向かった。
私が素直に学校に行ったら、あげはが何故か泣いてたみたいなんだけど、なんでだろー。
ま、いっか!
今日は調理実習があるらしい。
クラスメイトの子に連れられて、私は家庭科室に向かう。
なんか知らないけど、おにぎり作るんだって!
具はなんでもいいって、言ってた。
『んー…、鮭…イクラ…、イクラ食べたい…』
「ねぇ、春夏秋冬さんは何にするの?」
でもなぁ、と悩んでいると、誰かが私に話しかけてきた。
そちらに目を向けると、可愛い女の子と美人さん。
あれ?でも、こんな子おんなじクラスにいたっけ?
「あ、私は笹川京子って言うの!」
「あたしは、黒川花よ。」
『…さ、さがわさん、と、くろかわ、さん?』
「京子でいいよ!私も名前ちゃんって呼んでもいい?」
「あたしも花でいいわ。」
初めての人に戸惑うと、笹川京子ちゃんと、黒川花ちゃんがニッコリと笑う。
どうしよう…、
仲良くなれるかなぁ?
ちらりと二人を見ると、にっこりと微笑んでいた。
▽
『じゃあ、私はきょんきょんのところ行ってくるね!』
調理実習が終わるころには、すっかり京子と花と仲良くなってた。
二人はA組なんだって!今度遊ぶ約束もしたよ!
「今度一緒にお弁当食べようね!」
「いつでも大歓迎よ。」
『うん!ありがとー!』
にこーっと笑って二人に手を振ってから、私は作ったおにぎりを恭弥に渡すために応接室まで走った。
「…てか、名前が言ってたきょんきょんって誰?」
「名前ちゃんのお友達じゃないかなぁ?」
私が行ったあと、二人が不思議な顔をしてたのは知らない。
『きょんきょーん!』
バンッと恭弥がいる部屋の扉を開けると同時に、私に飛んできたトンファーを避ける。
「…変なあだ名つけるなって何回言ったらわかるの。」
『だって、恭弥って呼ぶのつまんないよ?』
「………で、何の用?」
私に言うことを諦めたのか、恭弥にそう聞かれたので笑顔でおにぎりを出す。
ちなみに、中身はイクラと鮭とシーチキンだよ!
『あのね、あのね!おにぎり作ったの!』
「ふーん。」
『だから、一つあげるー!』
「しょうがないから、貰ってあげる。」
『うん!』
今日も今日とて私は平和です!
その頃、1-Aでプチ事件が起こってるのを私は知らなかった。
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bkm