にゃんにゃんライフ! 15


新入りさんとシスターが何か話してる後ろで、私は新入りさんを盗み見する。

あ、あれ?
そういえば、この人、この前ニノと一緒にいた人?
ニノが紹介したのかなぁ?

あれ?でも、さっきニノの伴侶って言ってたし…


『……ハッ!!』


もしかして、ニノの婚約者の人?
そういえば、ニノってなんかお嬢様みたいだし…
ニノを追いかけて、ここに来たのかもしれない!
この人すごい!

シスターと新入りさんの話が終わったようなので、シスターの後ろからひょっこりと顔を出す。


「あ、」
『わにゃぅっ、』


そしたら指を差されたので、怖くなって隠れてしまった。

ダメ、ダメだよ!
頑張らなくちゃ!


『あ、あの、』
「……(小動物みたいだな。)」
『えっと、えっと、』
「…………」
『わ、わたし、』
「……………」
『ふにゃぁぁああんんっ!!!!!!』
「言わないのかよ!!」
『うにゃっ、』


いきなり新入りさんが怒鳴ったことに驚いて、またシスターの後ろに隠れる。

あにゃぁ…
だめ、だめだよ、頑張らなくちゃ!(二回目)


『わっ、わたし、あの、猫渕名前って言いますっ!……あ、嘘です!にゃんこでひゅっ………』
「「「……………」」」
『噛んだ……』
「「「(思いっきり噛んだな。)」」」


ぽぽぽ、と顔が熱くなる。

うに、なんで、私って大事なところで噛んじゃうんだろ。


『うにゃぁ、』
「お、俺はリクルートだ。だから、泣くな?泣くなよ?」
『り、リクルートさん…?』


なぜか焦りながら、そう言うリクルートさんにコテリと首を傾げると、リクルートさんはコクコクと頷いた。


『えっと、よろしくお願いします!名前でも、にゃんこでもどちらで呼んでもらってもだいじょぶです!』
「そっか。よろしくな。」


リクルートさん、いい人だった。


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bkm
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