今日は日曜日。
=ミサの日なのでふゅっ!
……噛んだ…、
なので、朝からシスターと一緒にミサで配るクッキー作りで大忙し。
でも、おかげで学校のことを忘れられて逆によかった。
『シスター!シスター!クッキーできたよ!』
「よくやったな。」
クッキーができてシスターに持っていくと、シスターに頭をグリグリと撫でられる。
それが嬉しくて、へラリと笑みをこぼす。
シスター大好き!
クッキーを作り終わったあとは、私もシスターと同じ服に着替えてシスターの横に立って、クッキーを配るのが私の役目。
『あれ?でも、シスター。クッキー一つ多いよ?』
「あぁ。今日は新入りが来るんでな。一つ多めに焼いたんだ。」
『し、んいり…、』
きっと私の今の顔は絶望したような顔。
人見知りなのに新しい人来るなんて!!
やだ、行きたくない!!!!
そう思っていると、シスターに頭をポンポンと撫でられる。
「大丈夫だ。あいつはお前が思っているほど、悪いやつじゃない。」
『ほんとぉ?』
「あぁ。」
そう言って、ちょっとだけ微笑んだシスターに、私も満面の笑みを返した。
▽
「シスターより命ずる……全員整列ーー!!!」
「アーメン!!」
そう言いながら、ガガガガと銃を撃つシスターにも慣れたものです。
最初はちょっと、すごく怖かったけど、一年も一緒にいれば慣れた。
毎回怖がって泣く度に、シスターを困らせたのもいい思い出です。
「……よし。悪い事した人お手上げーーはい、なーーーし!撤収!!!」
「嘘マジ!!終わり!?」
『あれ……?』
いつもおかしなミサに珍しく突っ込んだ人がいた。
その人が新入りかな。ちょっと怖いな。
とりあえず、ミサが終わったのでみんなにクッキーを配る。
『はい!ニノ!』
「おお。悪いな。」
『どういたしまして!』
ニノに渡すと頭を撫でられたので、ニコォと笑う。
それから次々と来る、荒川の住人たちにお菓子を配る。
私用にもとっといてあるんだ!美味しいんだよ!このクッキー!あとで、シスターとマリアさんと一緒に食べるの!
『鉄くん兄弟もどうぞー!』
「「ありがとー!!」」
『星もはいっ!』
「サンキュー!」
るんるんしながら、クッキーが配り終わると、シスターは銃を持ってニノと新入りさんのところに向かう。
私もシスターの後ろに隠れてついていった。
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bkm