にゃんにゃんライフ! 14


今日は日曜日。
=ミサの日なのでふゅっ!

……噛んだ…、


なので、朝からシスターと一緒にミサで配るクッキー作りで大忙し。
でも、おかげで学校のことを忘れられて逆によかった。


『シスター!シスター!クッキーできたよ!』
「よくやったな。」


クッキーができてシスターに持っていくと、シスターに頭をグリグリと撫でられる。
それが嬉しくて、へラリと笑みをこぼす。

シスター大好き!

クッキーを作り終わったあとは、私もシスターと同じ服に着替えてシスターの横に立って、クッキーを配るのが私の役目。


『あれ?でも、シスター。クッキー一つ多いよ?』
「あぁ。今日は新入りが来るんでな。一つ多めに焼いたんだ。」
『し、んいり…、』


きっと私の今の顔は絶望したような顔。
人見知りなのに新しい人来るなんて!!
やだ、行きたくない!!!!

そう思っていると、シスターに頭をポンポンと撫でられる。


「大丈夫だ。あいつはお前が思っているほど、悪いやつじゃない。」
『ほんとぉ?』
「あぁ。」


そう言って、ちょっとだけ微笑んだシスターに、私も満面の笑みを返した。





「シスターより命ずる……全員整列ーー!!!」
「アーメン!!」


そう言いながら、ガガガガと銃を撃つシスターにも慣れたものです。

最初はちょっと、すごく怖かったけど、一年も一緒にいれば慣れた。
毎回怖がって泣く度に、シスターを困らせたのもいい思い出です。


「……よし。悪い事した人お手上げーーはい、なーーーし!撤収!!!」
「嘘マジ!!終わり!?」
『あれ……?』


いつもおかしなミサに珍しく突っ込んだ人がいた。
その人が新入りかな。ちょっと怖いな。

とりあえず、ミサが終わったのでみんなにクッキーを配る。


『はい!ニノ!』
「おお。悪いな。」
『どういたしまして!』


ニノに渡すと頭を撫でられたので、ニコォと笑う。

それから次々と来る、荒川の住人たちにお菓子を配る。
私用にもとっといてあるんだ!美味しいんだよ!このクッキー!あとで、シスターとマリアさんと一緒に食べるの!


『鉄くん兄弟もどうぞー!』
「「ありがとー!!」」
『星もはいっ!』
「サンキュー!」


るんるんしながら、クッキーが配り終わると、シスターは銃を持ってニノと新入りさんのところに向かう。
私もシスターの後ろに隠れてついていった。


prev next

bkm
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -