『ただいま……』
あれから私はすごくこき使われてもうクタクタだった。
ドリンク作りから始まり、部室の掃除、ドリンク配り、それにタオルとかの洗濯。
死ぬかと思った。
ちなみに、ドリンク作りは何故か紙に書かれたものをひたすら作らされただけだった。
あの先輩なんにも教えてくれなかった。
シスターのおかえりと言う言葉が聞こえる前に私はぐったりと倒れ込む。
でも、明日の土曜日と日曜日はマネージャーになったばっかりだから行かなくていいらしいし、それまでに頑張ろ。
「名前?!どうしたんだ?!」
『うにー…明日話すからぁ、おやすみなさいぃ…、』
そのまま私の意識は沈んでいった。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
目が覚めると私はベッドで寝てた。
きっとシスターが連れて来てくれたんだと思う。
それに胸がほっこりしながら、顔を洗って私服に着替える。
『シスター!おはよ…う?』
ニコニコしながら、シスターのいつもいる場所に行ったらいなかった。
?お仕事かなぁ?
あれ?でも、ミサは明日だ。
『?』
それに不思議に思いつつ、とりあえず久しぶりにマリアさんのところに行くことにした。
『マリアさーーーんん!!!!』
「あら?」
羊を撫でてるマリアさんを見つけて思いっきりギュッと抱き着く。
すると、急だったことなのにマリアさんは私を受け止めて抱き締め返してくれた。
『んにゃ!』
「ふふふ、にゃんこおはよう。」
『おはようございます!羊さんもおはよう!』
ニコッと笑いながらマリアさんに言ったら、頭を撫でられて嬉しかった。
マリアさん好きー!
「にゃんこがこんな時間にここに来るなんて珍しいわね。」
『あのね、目が覚めたらシスターがどこにもいなかったんです…、』
「そう…、じゃあ、朝は食べてないのね?」
そう言ったマリアさんにコクリと頷く。
「じゃあ、私と一緒に食べましょう。」
『!はい!』
ニッコリと笑って私に手を差し出してくれたマリアさんの手をギュッと握って、私はマリアさんと一日ずっと一緒に過ごした。
マリアさん、だーぁいすきっ!
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bkm