にゃんにゃんライフ! 9


くぁーと欠伸をしながら自分の席でぐたーっと腕を伸ばす。
ちなみに私に友達はいない。

だってだってだってだって!!!!最近の女の子はみぃーんな化粧とか香水してて恐いんだもん!!!!
私なんて化粧し始めたのは高校二年生の時なのに!!!!
あ、ちなみに私、香水の匂いがダメなので香水はつけない派です。
そんなこんなで私に友達はいない。さみしい。早くお家帰りたい。
ニノとお魚食べたい。マリアさんに頭なでなでして欲しい。星のお歌聞きたい。鉄ちゃんと郎ちゃんたちと遊びたい。P子のお手伝いしたい。村長さんに今日の報告したい。シスターに甘えたい。


『あぅー…』
「猫渕さん、」
『……なぁに?鳳くん。』


私の隣の席の鳳長太郎が話しかけたのでコテリと首を傾げて答える。

なんでだろ?なんでテニプリキャラとこんなに距離感が近いんだろ?
なんかやだなー。


「…いや、なんでもないや。ごめんね。」
『ふーん。』


意味が分からなかったのでプイと外を見て私はウトウトとまどろむことにしました。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


そんなこんなで放課後。
何故か知らない人に呼び出されたので校舎裏に。
…あれ?今考えると校舎裏っておかしいよね?


『………ハッ!』


……イジメはいやぁぁぁぁあ!!!!!!!
きっときっと、これから女の子がたくさん来て馬鹿にされたり泣かされたりするんだ!!!!!!
そんなのやだぁぁぁあ!!!!!

ぐしぐしと泣きそうになる目を擦って今すぐに逃げようとクルリと振り向く。
すると、そこには知らない人がいました。


『にっ、』
「あ、猫渕名前ちゃんだよね?」


はい、と言う代わりにコクコクと頷く。
なんで男の子?
まさか、まさかまさかまさか!!!!
周りでは女の子が見てて「うわぁ〜あの子絶対今から告白されると思ってるよ〜ウケる〜」とか言ってるのかなぁ??!!!

〜〜〜〜!!!!!もう中学校恐いぃぃぃい!!!!!!



「あのさ、俺『ごめんなさい!!!調子になんて乗ってないです!!!ほんとです!!!ごめんなさいぃぃぃいい!!!!!』……え、ちょっと、」


恐かった私はその場から全速力で逃げだしましたとさ。チャンチャン。


『もう学校やめたいよぉぉぉぉおお!!!!!!!』


そんな叫び声のせいで私はこれから大変なことに巻き込まれるなんて思ってもみなかったんです。


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bkm
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