ホイヘンスの原理 5


「楽しませてくれるよね。」
『……あじゃぱー』


ニヤリと笑うその人に私はおでこを手で押さえた。


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次の日から私は普通に学校に行きました。
そういえば凪にクッキーあげたら喜んでくれてて嬉しかったぁ!
まあ、それはいいとして。
次の日、あの学ランの人になんか言われるかなぁ?と思っていたら特になんにも言われず、私は一週間平穏に過ごしていた。
まあ、一応屋上には行かないで違うところにいたんだけど。

そして、一週間後の今日。私が朝学校に着くと、何故かみんなが騒いでいた。


『?うるさいなぁー。なんだろ?』
「ひーちゃん、おっはよー!」
『あ、内藤くんおはゆー。』


今日も今日とてウザい内藤くんが挨拶してきた。
挨拶を返すと内藤くんに頭を撫でられた。
それにイラっとして無言で内藤くんの手をバチンと叩き落とす。
くそぅ。私より背が大きいからって調子に乗るなよ!


「ひーちゃんはツンデレなんだから!」
『ウザい。…あ、内藤くんなんでこんなにうるさいか知ってる?』
「知ってるよー!」
『教えて?』
「いいけどさー教えてあげるから撫でさせてね!」


ムカついので蹴りで一発沈めてから私は違うクラスメイトに聞きました。



『ふーん。そっかー。教えてくれてありがとーぅ!』
「ううん!大丈夫だよ!そうだ!春夏秋冬さんも一緒に見に行かない?」
『うーうん。ちょっと用事あるからいいや!誘ってくれてありがとうね!』


誘ってくれた女の子ににっこりと笑ってから私は自分の席に戻った。
で、なんでこんなにうるさいのかと言うと、なんか隣のクラスの…えーっと……なんかお魚さんの名前の人と上級生の剣道部の先輩が女の子をかけて決闘をするらしい。

…私に関係ないし、屋上いこーっと!
私はモンスターボールを持って屋上に向かった。

…そう。それが悪かったのです。


私が屋上に着いてポケモンたちモンスターボールから出すと人の声。


「へぇ。」
『………てへ!』


そして冒頭に戻る。


『えっと、私、貴方のこと知らない……!』
「そんなの聞いてないよ。」
『な、なんで殴ろうとしてくるのさ!』


ムカつく!この人ムカつく!
私の言葉にもニヤリって笑ってるだけだし!


『もう怒ったんだから!アチャモ!進化してワカシャモになってにどげり!』
「ーー!」
「へぇ。」


ふふん!なぜかわからないけど、私の手持ち達はこっちの世界に来てから進化退化を自由に出来るようになった。
だから基本は進化前の姿でいるけど、進化出来るんだから!
久々に戦えることが嬉しくて笑っている蓮を見て私もニヤリと挑発するように笑った。


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bkm
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