最強なーう。 2


はいはい!
今日も元気に眠い名前ちゃんだよ!
今日は眠くて寝過ごしちゃったよ!
まずいね!

『どうしよっか!』

アリス使おっかなぁ?
いや、大丈夫かな!だって私だし!
とゆーわけで、ゆっくりマイペースに教室に行くことにした。うん、眠い!

『おはよーございまーすー!…って、アレ?』
「アリスがそうでない人より上やなんてウチは思わへん。……あんたらが人より上なモンがあるとしたらなぁ、そのくさった根性じゃボケっ!ついでにそのわっるい頭もどっかで取り替えてこい、バーカッ!」

ありゃりゃ。原作始まんの今日だったんだー。知ってたら寝坊して来なかったんだけどなぁー!
私はそのままクラスの風景を傍観する。
すると、とうとう蛍ちゃんが怒って男子生徒をぶん殴った。

『あっはっはっ!すげー!さすが蛍ちゃんだねー!』
「…名前、うるさいわよ。来たなら挨拶くらいしなさい」

私が大笑いしてると、私の存在に気づいた蛍ちゃんが機嫌悪そうに話しかけてくる。

『あはー!だって私が来たらこんな状態だったんだもーん!しゃーない、しゃーない!あ、私、名前って言うんだー!よろしくー!』
「あ、う、ウチ佐倉蜜柑です。」
『あはっ!蜜柑ちゃんね!』

私が今から変える物語の主人公。
可愛くていい子そうじゃん!楽しそう!
よろしくと言いながら私は蜜柑ちゃんと握手する。
よしっ!これで無効化のアリスげっちゅー!

『ふふっありがと』

私が無効化のアリスを自分のモノにして笑っている間に早くも棗くんが蜜柑ちゃんに試験を課していた。
それを横目で見ながら、自分のこれからすべきことを頭で考える。

あーあー、めんどいなぁー。
最強って言ってもみんなにバラしてないしぃ

いつくらいにバラすかなぁ?
やっぱり誘拐事件?それっきゃないかなぁ?
いや、それでZに目ぇつけられてもめんどい…いや、そうでもないか。じゃぁ、誘拐事件の時で!

『けってぇー!』
「な、なにがや?!」
『あれ?なんで私、北の森にいんの?』
「あんたも一緒に行くに決まってるでしょ。」
『初めて知った!』

すっごい理不尽だね!まあ、行く気はあったしいいんだけど!

『いんちょーもいんだねー!さっすがーー!』
「え、あ、ありがとう」
『あはっ!なんでお礼言うのー!』

いんちょー可愛いー!
私がそう言うといんちょーは恥ずかしくなったようで顔を真っ赤にさせてしまった。
可愛いね!
そんな風に私がいんちょーをからかっているとどこからか、カコーン…カコーン…と不思議な音がした。

「…出たわね早速。"変なの"」
「え……テディベア?」

あ、ベアじゃん。


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