ホイヘンスの原理 3


欠伸をしつつ私は屋上に登って行く。
カバンの中には私手作りの私用お弁当とポケモンたち用の手作りお弁当。

今でさえこんなに眠いのにお昼食べたらもっと眠くなっちゃうよぅ…

カチャカチャと屋上の扉をピッキングしながらそんなことを考えつつ早くみんなに逢いたいから急いで開ける。

扉が開くと最初に抱き付いて来たのは予想してた通り小鉄だった。


「ーー!」
『小鉄力強いネ!私、倒れるかと思った!』
「ーー…」
『怒ってないよー!小鉄に抱きつかれるの嬉しいんだから!!』


小鉄を受け止めてなでなでしながら小鉄を褒めると小鉄はもっと褒めてと言わんばかりに私の手のひらに頭を擦りつけた。
小鉄は甘えん坊でかわいー!!!


『あ、いろはは私の肩に登っちゃだめー!』
「ーー?」
『そんな首傾げてもだーめー!』


いろはは私の言葉を無視して私の首に擦り寄る。
うーうー可愛いんだけどさぁ!
肩が重いんだよねぇ。


『てゆか、ご飯食べよーよぅ!ちゃんとみんなの分用意しといたゆー!』
「「ーーーっ!」」
『わっ、危ないじゃんか!』


私の言葉に小鉄と蓮がおもいっきり体当たりしてくる。
まあ、それもいつものことなので私はお弁当を掲げて死守しました。


『ほら、みんな座って早く食べよっ!』


そう言うとみんなが私を中心に座った。
早くご飯が食べたいなぁ、なんて思いながら私はみんなのお弁当の蓋を開けてから自分のお弁当の蓋も開けた。


『んむむ、そだ!あげはー』
「?」
『今日の朝はありがとーね!助かったよーぅ!』


にっこりと感謝の気持ちを込めて笑みを零す。
あげははそれにはぁ、とため息のようなものをつくと私はほっぺたをあげはの尻尾でスルリと撫でられた。


『……あれ?私って子ども扱いされてる?』
「ーー。」
『あれ?なんだろう。目から涙が。』


私の言葉にコクコクと頷くあげはに私はびっくりだよぅ。




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