小さい頃、私は突然思い出した。
なにを?
…すべてを。
私はここにいるはずのない子どもで、ポケットモンスター、略してポケモンのトレーナーだったのだ。
でも、私は、
「名前ちゃん、」
『凪ちゃん、』
「どうしたの?頭痛いの?」
そう言ってふにゃりと笑う凪ちゃん。
私はこの笑顔に救われた。
最初はなんでこの世界に来たんだろう、なんで私だけなんだろうってすごく悩んだ。
でも、凪ちゃんがいてくれたから、
ずっと悩んでた私を受け入れて、笑ってくれたから、
たったそれだけのことだけど、それだけで私はすごく救われたんだ。
それにそれに、
また、あの子たちに逢えた。
私の大切な手持ちたち。
だから私はここで生きることを決めたんだ。
『凪ちゃん、だぁいすき!』
「ふふ、私も名前ちゃんのこと大好きだよ。……ううん、それ以上かもしれない。」
『凪ちゃん…?』
「ずっとずっとずーっと一緒にいようね。」
『?うん!』
凪ちゃんも、あげはも、蓮も鋼もいろはも小鉄もみぃーんな大好き!
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bkm