『あー可愛い。みんな可愛い。やっぱりネネちゃんも可愛いしあいちゃんも可愛い。トオルくんもきっと将来イケメン。マサオくんはお姉様系に好かれそうだよね。ボーちゃんはきっと硬派な男の子になりそう。ミステリアス的なね。しんちゃんは男女ともに好かれそう。やだ。みんな将来有望だね。』
「名前さんも綺麗ですよね。」
『トオルくんはお世辞も言えるんだねぇ。いいこ、いいこ。』
私の膝にはあいちゃんとネネちゃん。私の右隣にはトオルくん。左隣にはボーちゃん。頭の上にはマサオくん。
やだ、私ハーレムじゃん。
ただし、しんちゃんだけ私の近くに来てくれない。
あれ?私、嫌われたの?
『しんちゃーん。しんちゃんもこっちおいでよー』
「お、オラはここでいいです!」
『そ、そんなに私のこと嫌いなのか…!』
しんちゃんがいるのは私の部屋の隅ーの方。
今日は私の部屋でお泊まり会をすることになったんだよ!!ハーレムだよ!!
今ほど自分のベッドが大きくて良かったと思ったことはないね!!
「名前お姉さーん。きっとしんちゃんは照れてるだけよ。」
「そうですわ!お姉様を嫌うなんてありえませんもの!!」
『やだ。二人とも私が養いたい。お嫁に来てほしい。』
ふふふ、しんちゃんに嫌われたけどこの二人が慰めてくれるので悲しくないんだぜぇ…
「そっ、そうだよ!名前お姉さん僕たちに優しいもん!」
「………しんちゃんは……照れてるだけ……」
「しんのすけ!こっち来いよ!」
『私を慰めてくれるなんてみんな優しい。もうみんなで私のお嫁さんにならないかな。』
マサオくんは頭を撫でながら言ってくれるし、ボーちゃんは無口ながらも必死で言ってくれる感が漂ってる。
トオルくんなんかしんちゃんのところまで行って連れてきてくれようとしてるし!!
「お前…まさか…」
「しーっ!」
「お前なぁ、……と、……は……う……だろ!」
なんか話してるけど私には聞こえなかった。
てゆうか、国民的アイドルに嫌われるって切ないよね。
あいむ さっど。
「よし!オラやるぞ!」
「はぁ、さっさとしろよ。」
しんちゃんは何かをするらしい。
トオルくんは呆れながらしんちゃんの肩を叩いていた。
じっと、二人を見ているとしんちゃんはズンズンと歩いてきて私の目の前までくるとじっと私の瞳を見て、
「オ、オラと結婚してください!」
『……は、』
なんかプロポーズされた。
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bkm