もうやだぁあ! 18


クラピカの買ってきてくれた本を読み漁りなう。

クラピカめっちゃ趣味合うんだけど!
本がすごく面白くて引きこもり余裕です。
やだ、これってクラピカって結婚しろってことなのかな。

それをクラピカに言ったら、

「ハッ…、冗談はほどほどにしろ。」

って、鼻で笑われた。

ちょっと涙が出そうになった。
おまっ、このやろぉぉぉぉおおお!!!!
私の心を傷付けた罪、万死に値する。

……あ、これが心じゃなくて、キャラ名だったら、萌えるわ。

私の○○を傷付けた罪、万死に値する。

やっだ!これいけるわ!

腐ってることしか考えてなくて、ごめんなさい。
でも、反省はしない。それが私。キリッどやぁ。

てゆーか、デジャヴや。
なんか、こんなこと前にもあった気が…


『あー…それにしたってヒマ。』


クラピカが買ってきてくれた本もほとんど読み終わっちゃったし。

ゴロゴロと部屋のベッドで寝転がる。
そういえば、キルアくんたちは元気かなぁ。

なーんて、もうイルミくんたちには会いたくないけどね!てゆーか、会ったら死ぬ。死んでしまう。


『っ、』


やだ、なんかゾワッてきた。
イルミくんのこと考えるのやめよ。

クラピカの買ってきた本を読んでいた私は知らなかった。
知らなかったのです。


イルミ=ゾルディックが私のことを探していたなんて。


……まあ、知りたくもなかったんだけどね!


イルミSide


「まだ、見つからないの。」
「は、はい。申し訳ありません!」


あのハンター試験以来、俺の前から消えた名前。

そんなの、許すわけないよね。

だって、名前は俺のものだから。


「じゃ、さっさと見つけて。」


ブチリ、携帯の電源を切る。

もともとはキルアが悪い。
勝手に俺のモノを連れ出すから。

そう考えると、またイラついてきた。

キルアには充分“お仕置き”はしたんだけど。
やっぱり足りなかったかな。

苛々がおさまらない。

だいたい、名前はわかってない。
自分の泣き顔が男を惹きつけることも、虐めたくなる顔してるってことも。
顔は普通なのに、こんなに気になる。

今度会ったら、絶対泣かす。

あと、キルアにもちゃんと分からせてあげないと。

名前は俺のモノって。


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bkm
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