クラピカの買ってきてくれた本を読み漁りなう。
クラピカめっちゃ趣味合うんだけど!
本がすごく面白くて引きこもり余裕です。
やだ、これってクラピカって結婚しろってことなのかな。
それをクラピカに言ったら、
「ハッ…、冗談はほどほどにしろ。」
って、鼻で笑われた。
ちょっと涙が出そうになった。
おまっ、このやろぉぉぉぉおおお!!!!
私の心を傷付けた罪、万死に値する。
……あ、これが心じゃなくて、キャラ名だったら、萌えるわ。
私の○○を傷付けた罪、万死に値する。
やっだ!これいけるわ!
腐ってることしか考えてなくて、ごめんなさい。
でも、反省はしない。それが私。キリッどやぁ。
てゆーか、デジャヴや。
なんか、こんなこと前にもあった気が…
『あー…それにしたってヒマ。』
クラピカが買ってきてくれた本もほとんど読み終わっちゃったし。
ゴロゴロと部屋のベッドで寝転がる。
そういえば、キルアくんたちは元気かなぁ。
なーんて、もうイルミくんたちには会いたくないけどね!てゆーか、会ったら死ぬ。死んでしまう。
『っ、』
やだ、なんかゾワッてきた。
イルミくんのこと考えるのやめよ。
クラピカの買ってきた本を読んでいた私は知らなかった。
知らなかったのです。
イルミ=ゾルディックが私のことを探していたなんて。
……まあ、知りたくもなかったんだけどね!
イルミSide
「まだ、見つからないの。」
「は、はい。申し訳ありません!」
あのハンター試験以来、俺の前から消えた名前。
そんなの、許すわけないよね。
だって、名前は俺のものだから。
「じゃ、さっさと見つけて。」
ブチリ、携帯の電源を切る。
もともとはキルアが悪い。
勝手に俺のモノを連れ出すから。
そう考えると、またイラついてきた。
キルアには充分“お仕置き”はしたんだけど。
やっぱり足りなかったかな。
苛々がおさまらない。
だいたい、名前はわかってない。
自分の泣き顔が男を惹きつけることも、虐めたくなる顔してるってことも。
顔は普通なのに、こんなに気になる。
今度会ったら、絶対泣かす。
あと、キルアにもちゃんと分からせてあげないと。
名前は俺のモノって。
prev next
bkm