もうやだぁあ! 16


正座なう!


「おい。聞いているのか。」
『ごめんなさいぃぃぃいい!!!!!』


目の前には隠しきれないほどの、黒いオーラを纏ったクラピカ様。

クロクラとか、旅団関係のは ギ リ ギ リ !現実逃避でどこかにテレポートできた。そうです。現実逃避は私だけじゃなくて、他のものも現実逃避させられるのです!やだ、便利!

……じゃなくて。
旅団系は隠せられたんだよ。
でもね、


「これは、なんだ?」


クラピカの手に持ってるのは、レオクラの薄い本。

隠し忘れちゃった。


『てへっ☆』
「……」
『うわぁぁぁあんん!!!!ごめんなさいぃぃぃいい!!!だから、緋の目にならないでぇぇええ!!!!!』


私がちょっとお茶目を言ったとたんに、クラピカの瞳が緋く染まる。
そんな簡単に染まっていいの???!!!!
ねぇ、いいの???!!!


「死ぬか。」
『すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんんんんんん!!!!!!!!!!!!』
「とりあえず、これは捨てるからな。」
『え、』
「なにか文句でもあるのか?」
『ナンデモナイデゴザイマス。』


クラピカまじ恐い。

クラピカには一生逆らわない。
あと、クラピカ関係の薄い本は絶対バレないようにする。うん。


「あぁ。言うのを忘れていた。」
『なにがですか?』
「敬語使うな気持ち悪い。」
『…………』


……やだ、クラピカの態度辛辣ぅぅうう!!!!!
思わず固まったよ??!!!!しかも、そのゴミを見るような目が突き刺さる(´・ω・`)


「それでだな、私は今日からここには帰らない。」
『マジで??!!!』
「………」
『ワー残念ダナー。スゴク残念ダー。』


クラピカ帰ってこない=薄い本書きたい放題
やっふい!やったね!私の時代ktkr!

とか思ったら、クラピカにジロリと睨まれたので自重することにした。
クラピカ恐い、恐すぎるんだぜ!


「…私も、先程までは一人にしても大丈夫だろうと思っていた。」
『(え?先程まで?)』
「決まりだな。」
『は?』
「お前も行くぞ。」
『……………………………い、いっ、』

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!


私が叫んだのも無理はないと思うよ!
そして、当然のことながら、このあとうっとおしそうな顔をしたクラピカに思いっきり殴られた。

やだ、きっとタンコブできたんだけど!



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