「オス!自分、ズシって言うッス!よろしくお願いするッス。」
『は、ははは…』
もう乾いた笑いしか出て来ない。
どうしてこうなったぁぁぁぁあ!!!!!
「ほらズシ。名前が困ってるからそのくらいにしておきなさい。」
『それウイングさんのせいですよね???!!!!』
「ははは。」
『うわぁぁぁぁあんん!!!!!!!』
もうやだぁぁあ!!!!!家に帰りたいよぉぉぉお!!!!!
なんでなんでこんなことになるのぉぉぉおお!!!!!
てゆか、ウイングさんがいるってことは天空闘技場だよね???!!!!!
キルアに会っちゃうよぉぉぉおお!!!!!!!
『わ、私帰りますぅぅぅう!!!!!!』
「ダメです。」
『なんでですか?!』
「君は念を覚えたてでしょう?そんな君を放り出すことは出来ません。」
「そうっスよ!そんなの危ないっスよ?!」
やだやだやだ!!!!!!
てか、なんで本当にこんなことになってるのよおぉぉおお!!!!!!
『ふわぁぁあんん!!!!!』
「しっ、師匠!名前さん泣いちゃったっスよ?!」
「ははは。大丈夫ですよ。では、名前。修行を始めますよ。」
『私の人権んんんんん!!!!!!!!』
私をスルーしてウイングさんはどんどん話を進めていく。
てか、やっぱり念?私って、念使いになっちゃったの?やだやだ。無理無理。
てか、これでイルミと会ったら……、
あ、ダメだ。嫌な予感しかしない。
『やっ、やややややっぱり私、か、帰りますぅぅぅう!!!!!!』
「はいはい。では、ちょっと座ってくださいね。」
『うわぁぁぁぁあああんんっっ!!!!!!!!』
泣きわめく私の肩を押さえながらニッコニコと笑顔を見せるウイングさんは、すっっっっっごく輝いていた。
うぅぅぅ…ミルキかキルア助けてくださいぃ…!
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
それから数日、泣きわめく私をウイングさんは笑顔でスルーし続け、私に修業をつけた。
ウイングさん、怖い、すごく、怖い。
元の世界に戻ったら、ぜうぇっっったい、ズシ下剋上の同人誌書いてやる…!
そんな決心をしつつ、私はウイングさんに言われた通りに纏をする。
ちなみに私の念は特質系だった。
水見式やったら中の水が全部消えててびっくりしたのは秘密。
とりあえず私の念能力はテレポート的なのみたいだから、それで逃げ続けようと思う。
念能力マンセー!
『とゆーわけで先生!私、もう修行終わりにしてもいいですか!』
「ダメです。」
『……バルス!』
「は?」
『ごめんなさい。』
何故かバルスを知らないはずのウイングさんに凄まれたので素直に謝る。
ウイングさんは腹黒属性だったよ!
そんな腹黒属性を下剋上する無邪気ワンコ系…いいっ!
そんな腐腐腐なことを考えながら、ウイングさんが恐いので纏をやってあげる。
あ、絶はかんっぺきだよ!褒められたよ!
私すごい!
そんな感じで私は命の危機にさらされることはなく、平和……じゃないけど、イルミとか旅団とか死亡フラグびんびんなところよりは平和に生きてます!
文句があるとすればウイングさん恐い。超恐い。
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bkm