うーちゃんのおかげで悪い男の人?はぐるぐる巻きになった。
うーちゃんさすがなのー!
それにうーちゃんはやっぱり騙されてなかった。うーちゃんすごいの!
「まいまい!」
『ぽちー!ぽちもやるー?』
「はいー。ぽちもやりたいですー。」
ジャンッと私が出したのは二本の筆。
それをぽちと手に取って巻き巻きされてる男の人に近付いて、べちょりと筆をおろした。
『ぽち、おひげかこー!』
「じゃあー、ぽちはお鼻を黒く染めますー。」
きゃっきゃ笑いながらぽちと書いてたら、不死の宝の話しをしてた、うーちゃんとこーちゃんにこっちに来なさいって言われた。
素直にぽちと一緒にうーちゃんのところに行くと撫でられたので目を細める。
うーちゃんの撫でるの、気持ちいーんだよ。
そのあと、ぽちと一緒に巻き巻きされた男の人の前で遊んでたら男の人は急に苦しみ出した。
『どうしたのー?』
「大丈夫ですかー?」
そう聞いたら胸が苦しいと言ったので縄を緩ませてあげたら、逆に縄でぐるぐる巻きにされて、私とぽちは担がれた。
『あれー?』
担がれたと思ったら、男の人は走る。
あれれ?どうしよー。
そのまま男の人が走って、森の中まで来ると、私とぽちは投げ捨てられる。
『うぁっ、』
「名前さーん、大丈夫ですかー?」
『だいじょぶだよ!頭がクラクラするだけー!』
ぽちを庇って、樹にぶち当たる。
わー。ピヨピヨひよこがいるのー。
「人質か食料に…とも思ったが、この辺で死んでもらう。」
男の人がボキッと木を折る。
そして、私の首を掴んだ。
瞬間、男の人の胸に鋭いものが突かれる。
「ごぼっ、」
「あー。」
『…血、』
男の人の血が私にかかる。
それを見た瞬間、私の意識は消えた。
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bkm