泰然自若 7


部活なーう。
あいちゃんに会いたいよ。


『跡部くん、これドリンクです。』
「ああ、悪いな。」
『いえ、マネージャーの仕事ですもの。しょうがないわ。』
「…………悪い。」


景吾は私の言葉の裏が読み取れたらしい。
私、存外にマネージャーじゃなかったらしないよって言ったつもりなんだ!


「名前ちゃーん、俺にはくれんの?」
『…はい、どうぞ。では、』


忍足とは関わりたくないので足早に忍足のもとから去る。
しかし、忍足が私の腕を掴んだせいで去ることが出来なかった。
ちっ、ふざけんなよ。忍足コノヤロー。


『………なんでしょう?』
「なぁ、今度一緒にデートせん?」
『しません。』
「即答かぁ…傷つくわぁ……」
『……………』


勝手に傷付いてろし。
私はそれを無視して部室に戻る。
いやー。今日も今日とてウザいね!


『はぁ…』
「名前さん!宍戸さんが怪我をしたので救急箱いただけますか?」
『はーい。私が行きますから鳳くんは練習に戻っても大丈夫ですよ?』
「あ、ありがとうございます!」


そんな感じで無事猫被りがバレずにマネージャーをやらせてもらってます。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「名前お姉様!おかえりなさいですわ!」
『ただいまあいちゃーん!癒されるー!』


私が帰ったと同時に私を出迎えてくれるあいちゃん。
ちょ、マジで癒されるるんだけど!
だってさ、だってさ夜遅いのにあいちゃんは私を出迎えてくれるんだよ?!
八時って言ったらもう寝る時間なのに!!


『かーわーいーい!』
「ぷはっ、名前お姉様!苦しいですわ!」


思わずぎゅっと抱きしめていたのか私のあいちゃんが苦しそうにしていた。
もう!苦しんでる顔も可愛い!


「そういえば名前お姉様!私のお友達が明日来るんですの!」
『お、友達…?』
「ええ!しん様とーネネちゃんとーマサオくんとー風間くんとーボーちゃんさん!」


あいちゃん、あいちゃん。
それは春日部防衛隊ズじゃないのかい?
まあ、私は会わないだろうしいっか。


『そっかぁ!あいちゃんお友達出来て良かったねぇ。』
「それでですね私、明日は名前お姉様と眠れないないんですの…」
『え?なんで?』


いや、別に寝れるでしょ?
あいちゃんと寝れないとかむしろ私が寝れない。


「だって明日は皆様と寝るんですもの!」
『え"、』


うわぁぁあ!
私は会いたくないよぉ!
てゆうか、あいちゃん取られたぁぁあ!!


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