そして私はまた廻る ブクブクブクブク 心地の良い水。 水の中はとても気持ちがいい。 フワリフワリフワリ 心地の良い空。 そんな空を飛べたらどういう気持ちだろう。 『ここが大川学園かぁ。んー、楽しみ。』 何も知らない少女が一人、大きな門をくぐった。 あのね、人の深層心理は生まれ変わっても変わらないんだよぉ? じゃあ、絶対にあの人もすぐ見つけられるね… 当たり前。俺たちのすべてだから。 そうだよね〜。僕、もうぜぇったいに離さない。 ねぇ、先輩。俺らは貴方なしじゃもう生きられねぇんだよ。 そうです。僕たちは貴方を見つけられるまでずっと苦しむんです。 あぁ、綾人。お前はもう、私たちからは一生逃げられないんだな… 世界は無常。 だから、少女は少年になってまた少女になった。 少年は少女になり記憶をなくした。 残酷で大切な記憶を。 あゝ、無常なり。 廻って狂ってまた廻る それは命であれ、想いであれ、 ただ無常に世界は廻る 戻る |