天女サマが降りてきた日



なんでお前らは俺を忘れてそんな女のとこに行くんだ?
なぁ、俺たちは親友じゃなかったのか?
なんで、俺のことそんな睨むんだ?


「うわぁあぁぁあ"あ"ぁあ"あ"あ!!!!!!」
『あれー?きり丸だぁ!どうしたの?なんで泣き叫んでんの?辛い?苦しい?……憎い?殺したい?』
「っ!綾人せんぱ、い?」


天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女天女。
みんなが狂ったように天女に惚れる。苦しい苦しい苦しい苦しい。苦しい。
最近のみんなは俺を忘れて天女のところに行く。なんでだ?苦しくてたまらない。
だから、俺は「なんであんな女のところに行くんだ?」って聞いたんだ。
返ってきたのは、俺を憎むような声と罵声だけ。


「きり丸なんか親と一緒に死ねばよかったんだ!」


それは俺がずっと思っていたこと。
でも、ここに来てからは生きてていいんだって思えた、のに。
あの女だ。天女なんていってやらない。
あいつが来たから俺の世界が狂ったんだ。


『ねぇ、きり丸はまだ私みたいになっちゃダメだって。きり丸は明るくて金儲けが好きな子でしょ?たまにはくらぁい気持ち吐き出してもいいよ。けど、壊れちゃダメ。私が助けてあげる。だから、ほら、狂わないで。』
「せんぱ、い?」


いつもの狂ってる先輩はそこにはなくてただ、冷静に俺を見る先輩がそこにいた。




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