飴 のコピー | ナノ
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今日も今日とて私は眠い。

そんな私は今、雷門中の校門に立ってます。
守と一郎太に会う為に、だよ!

それにしても、うわぁー…だよ
私ゲームでこの場所何回も通ったよ!
うわっ!テンションあがんね!

あ、ちなみに学校にはちゃんと行ったよー!
いや、本当は休もうとしたんだけど綱吉がほら、ねぇ?

そしたら昨日は原作だったらしい。
ほら、みんなも知ってる山本自殺(未遂)事件!
だから屋上がうるさかったのか…
てか、恭弥がいなかった理由はめんどかったからだったのか…
なんか知りたくなかった…職務放棄じゃねーの…

まぁそれはいいとして、京子ちゃんがめっちゃ可愛かったんだよ!
私が昨日帰って来なかったから今日の朝、私に抱きついて上目遣いで涙目になりながら「無事でよかった…!」って!

私生きててよかったって思った。


「ねぇ、あなた何者なのかしら。とても怪しいわよ。」
『は、』


コソコソと門の前をうろちょろしてたら、聞いたことのあるツンデレボイス。

うっきゃぁぁああ!
夏未様だぁぁぁあああ!
守のお嫁さん候補!
フユちゃんとどっちがくっつくかが楽しみです。ウハウハ。


「聞いてるの?」
『あ、ごめんなさい。私ちょっと知り合いを待ってるんです』
「そうなの。でも、ここにいられるのは困るわ。それに授業はまだ終わらないわよ。」
『そうですかー…』


ですよねー!困りますよねー!

とりあえず眉間に皺を寄せたツンデレ美少女ぷまいもぐもぐ。

雷門中は授業長いのかぁ…
てゆうか、夏未様授業どうしたんだ。
そして、夏未様はさすがツンデレ!言葉が強気!

それにしても、どうするかな。
うーん……


「…あなたさえ良かったら私の部屋で待っててもいいわよ」
『……え?』
「っ!だから!私の部屋に来なさい!」
『はいぃ!』


悩んでた私にかけられたツンデレ美少女のありがたいお言葉。

あ。思わず敬礼しちゃった。
え?てゆうか、夏未様いいの?
どこでフラグ立った。
いや、でも女の子だからいいや。

というわけで脳内会議をした私は、何故か私にデレを下さった夏未様の後ろに着いていくことにした。

夏未様歩き方綺麗。てら綺麗。モデルやったらいいと思うよ。この美人め!


「ここよ」
『お邪魔しまーす』


ゲーム通りの道順を通って、雷門中三階に来た私。
その綺麗さに思わず興奮!せずにはいられない!

理事長室!興奮する!
稲妻ファンとしては感激です!

私がキョロキョロ理事長室を見ていると夏未様がソファーを勧めてくれたのでソファーに座った。

ワォ!ふっかふっか!


「はい。これお茶よ。」
『あ、ありがとうございます。』
「…敬語は使わなくていいわ」


いやん、夏未様いちいちツンデレ。

夏未様のツンデレにによによへらへら顔が綻ぶ。


『じゃあさ名前、名前教えてもらってもいいかな?』
「…雷門夏未よ」
『可愛い名前だね!私は水無月優雨だよ!よろしくねー夏未ちゃん!』
「っ!」


知ってたりするけど一応聞くと、素直に教えてくれたツンデレ夏未様に、顔を引き締めてにっこりと笑いかける。

すると、あらびっくり。
何故か夏未様涙目。

えっ?夏未様涙目!!可愛い!
え?てか、これ泣いてない!?
いや、でも可愛い!!ごめんね!不謹慎!


『ど、ど、どうしたの!?え?名前呼びやだったの?ダメ?夏未様って呼ぶ?!』
「ちがっ!私、こんな性格だから友達が出来なくて、」


ブンブンと首を振った夏未様にポンッと手を打つ。

あぁー!そういうことね!
私が泣かせたのかと思って焦った。
でも、可愛かった。


『そうだったんだ…。私、夏未ちゃんの友達第一号になりたいんだけど、いいかな?それにね、私は夏未ちゃんの性格好きだよ(ツンデレだし)だから、笑ってくれると嬉しいな』


私がそう言った後、夏未ちゃんは急に立ち上がると顔を真っ赤にさせて、


「私の……べ、別になってあげてもいいわよ!」


ツンデレぷめぇ