[ 45/51 ] 今日も今日とて私は眠い。 そんな私は今、雷門中の校門に立ってます。 守と一郎太に会う為に、だよ! それにしても、うわぁー…だよ 私ゲームでこの場所何回も通ったよ! うわっ!テンションあがんね! あ、ちなみに学校にはちゃんと行ったよー! いや、本当は休もうとしたんだけど綱吉がほら、ねぇ? そしたら昨日は原作だったらしい。 ほら、みんなも知ってる山本自殺(未遂)事件! だから屋上がうるさかったのか… てか、恭弥がいなかった理由はめんどかったからだったのか… なんか知りたくなかった…職務放棄じゃねーの… まぁそれはいいとして、京子ちゃんがめっちゃ可愛かったんだよ! 私が昨日帰って来なかったから今日の朝、私に抱きついて上目遣いで涙目になりながら「無事でよかった…!」って! 私生きててよかったって思った。 「ねぇ、あなた何者なのかしら。とても怪しいわよ。」 『は、』 コソコソと門の前をうろちょろしてたら、聞いたことのあるツンデレボイス。 うっきゃぁぁああ! 夏未様だぁぁぁあああ! 守のお嫁さん候補! フユちゃんとどっちがくっつくかが楽しみです。ウハウハ。 「聞いてるの?」 『あ、ごめんなさい。私ちょっと知り合いを待ってるんです』 「そうなの。でも、ここにいられるのは困るわ。それに授業はまだ終わらないわよ。」 『そうですかー…』 ですよねー!困りますよねー! とりあえず眉間に皺を寄せたツンデレ美少女ぷまいもぐもぐ。 雷門中は授業長いのかぁ… てゆうか、夏未様授業どうしたんだ。 そして、夏未様はさすがツンデレ!言葉が強気! それにしても、どうするかな。 うーん…… 「…あなたさえ良かったら私の部屋で待っててもいいわよ」 『……え?』 「っ!だから!私の部屋に来なさい!」 『はいぃ!』 悩んでた私にかけられたツンデレ美少女のありがたいお言葉。 あ。思わず敬礼しちゃった。 え?てゆうか、夏未様いいの? どこでフラグ立った。 いや、でも女の子だからいいや。 というわけで脳内会議をした私は、何故か私にデレを下さった夏未様の後ろに着いていくことにした。 夏未様歩き方綺麗。てら綺麗。モデルやったらいいと思うよ。この美人め! 「ここよ」 『お邪魔しまーす』 ゲーム通りの道順を通って、雷門中三階に来た私。 その綺麗さに思わず興奮!せずにはいられない! 理事長室!興奮する! 稲妻ファンとしては感激です! 私がキョロキョロ理事長室を見ていると夏未様がソファーを勧めてくれたのでソファーに座った。 ワォ!ふっかふっか! 「はい。これお茶よ。」 『あ、ありがとうございます。』 「…敬語は使わなくていいわ」 いやん、夏未様いちいちツンデレ。 夏未様のツンデレにによによへらへら顔が綻ぶ。 『じゃあさ名前、名前教えてもらってもいいかな?』 「…雷門夏未よ」 『可愛い名前だね!私は水無月優雨だよ!よろしくねー夏未ちゃん!』 「っ!」 知ってたりするけど一応聞くと、素直に教えてくれたツンデレ夏未様に、顔を引き締めてにっこりと笑いかける。 すると、あらびっくり。 何故か夏未様涙目。 えっ?夏未様涙目!!可愛い! え?てか、これ泣いてない!? いや、でも可愛い!!ごめんね!不謹慎! 『ど、ど、どうしたの!?え?名前呼びやだったの?ダメ?夏未様って呼ぶ?!』 「ちがっ!私、こんな性格だから友達が出来なくて、」 ブンブンと首を振った夏未様にポンッと手を打つ。 あぁー!そういうことね! 私が泣かせたのかと思って焦った。 でも、可愛かった。 『そうだったんだ…。私、夏未ちゃんの友達第一号になりたいんだけど、いいかな?それにね、私は夏未ちゃんの性格好きだよ(ツンデレだし)だから、笑ってくれると嬉しいな』 私がそう言った後、夏未ちゃんは急に立ち上がると顔を真っ赤にさせて、 「私の……べ、別になってあげてもいいわよ!」 ツンデレぷめぇ |