[ 34/51 ] あー…… ホントに私が知る佐久間はどこ行った キャラ崩壊じゃねーの(跡部風) 「優雨?どうしたんだ?調子悪いのかっ?」 『いや、大丈夫だから気にしないで』 「でも………」 幻の尻尾をフリフリとさせながら私に甘えるように擦り寄ってくる佐久間。 あ゙ーもう何なのこのあまぁい雰囲気! てゆうかさ!佐久間はさ! 『好きでもない子と責任だけで結婚っていいの!?』 「優雨……やっぱり俺のこと覚えてないのか……?」 『……へ?』 しょぼんと俯いて私を上目遣いで見る佐久間にちょっと後ろに下がる。 私、絶対佐久間とは会ったことないと思うんだけどなぁー てゆうか、会ったら前世でも今世でもオタクっこの私が分からないはずがない! 「小2の時に………」 佐久間が話した話はこうだった。 小2の頃に稜さんが佐久間に無理やりさせた女装姿(ちょっ!女装って!おいしいね!)で歩いていた所、気持ち悪いおじさんに捕まって泣きそうになっている所に私がサッカーボールを蹴っておじさんを気絶させ佐久間を助けたらしい。 それで、その頃から私が好きだったと…… さらに、それでサッカーに興味を持ってやり始めたと…… あー…… なんか、そういえばあったかもしれない。 その時は超絶美少女が困ってると思って助けたわ。 「だからな、従妹だと知った時はホントに嬉しかったんだ……!」 きゅん 『佐久間くん………!』 耳まで真っ赤にして可愛いぃぃいい! ホントに女の子みたいじゃんか! まあ、でもとりあえずは 『佐久「次郎」………佐「次郎」………次郎の言うことは分かったけど、結婚についてはないからね!』 佐久間は粘り強かった 次郎って呼ばされたよ強制的に やだ、この子恐い。 「?なんでだよ?」 『ほら、次郎だってもっと可愛い人を好きになるかもしれないし、まだ中学生なんだから、ね?』 「……分かった……」 『(ほっ…)』 「頑張って優雨に俺を好きになってもらえばいいんだよな!頑張るな!」 …………あれ? 私、断ったよね……? 「とりあえず今日からは一緒に住むんだし、覚悟しろよ!」 あれー? 私、大丈夫だよねぇ? バージンロード歩けるよ、ね……? やだ、帰りたい、 |