[ 50/51 ] 空が赤くなってきた頃練習が終わった。 「「「「お疲れさまでしたー!」」」」 笑顔でどろんこのみんなにクスクス笑う。 いやー。青春って感じだね。 てか、一年の頃はサッカー部って、村八分されてなかったんだ。二年の頃は村八分されてたけど。 「優雨ー!」 「早く帰ろうぜ!」 終わったと同時に守と一郎太は私の方にすぐに来た。 うむ。ペットのようだ。 てか守はいいとして、一郎太はこっちに来るの早いな。 あ、突っ込んじゃいけませんよね。すいませんでした。 『よしっ!帰ろっか!』 二人に尻尾が見える私は末期。 ▽ 私と守と一郎太で帰りの道を昔の話などを話しながら歩く。 『あ、ちょっと話あるからここに座ろっか』 「「?わかった。」」 河川敷まで来ると、佐久間のことや昨日合った秘密についてなどを言うためにそこに座った。 私がそのことを話すと、守と一郎太はムッとしたように口を閉ざす。 いや、秘密については納得したんだよ?納得したんだけども! 「なんで男と一緒に同棲なんだ…」 「俺の家に住めばよかったのにー…」 いやいや、一郎太くん。 私、同棲はしてないからね。居候だからね。 てか、守の家に住むことになったら、君たちみんなが言うでしょうが。 そうです。佐久間家については納得しなかったのです。 『拗ねないの。今度、二人の家にも泊まりに行くから、ね。』 「本当か?!」 「料理も作ってくれるなら別にいい。」 すぐに笑顔を見せる守と、ちょっとだけ顔を赤くしながらそう言った一朗太。 やだ、この子たち単純。 将来が心配だわ。 『わかったから。』 「あと、俺たちは優雨が俺たちを信じて言ってくれるまで待ってるからな。」 「だから、あんまり気にするな!」 ジッと私を見つめる二つの瞳。 っ〜〜〜〜!ふい打ちだよね! もうね、ホント 『大好き!』 私はそう叫んで、守と一郎太に抱きついた。 守は笑っていたけど、一郎太は顔が真っ赤で可愛かった。 もう本当に大好き!! |