飴 のコピー | ナノ
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「優雨ちゃんっ、今日一緒に帰ろ?」
『もちろん!京子ちゃんの頼みとか断らないよ!私!』


授業が終わって、さぁ帰ろうって時に京子ちゃんに呼び止められた。で、目を潤ませながら一緒に帰ろうとか誘われた。

やだ、これで断るやつがいたら見てみたいわ!可愛すぎる!萌え!

京子ちゃんにきゅんきゅんしながら、昇降口まで雑談をしながら歩く。
すると、校門になんかすっごい人だかりがあった。


『え、なにあれ?』
「すごい人…花が校門の外で待ってるんだけど…抜けられるかな?」
『京子ちゃんは私が守るから大丈夫だよ。』


ぎゅっと手を繋いで京子ちゃんを見ると意味もなく使命感にかられた。

こんな可愛い子は私が守らないとじゃん…!


「あ、ありがとぅ…」
『京子ちゃん顔赤いけど…大丈夫?』
「だ、大丈夫だよ!早く行こ?」
『ん。無理しないでね。』


ぎゅっと手を繋いで京子ちゃんと校門へ向かう。
京子ちゃん萌え。

そのままたくさんの人混みから京子ちゃんを庇いって校門を抜けようとすると、最近聞いた声が私の名前を呼んだ。


『……京子ちゃん、行こう。』
「…え?でも、今優雨ちゃん呼ばれなかった…?」
『あはは。気のせい気のせい。あんな人混みに入るような知り合いは、私にいないから。』


ふふふ、と微笑みながら私を呼ぶ声をスルーして京子ちゃんの手をギュッと握り締める。
すると、さっきから私の名前を呼んでいた声がだんだんと泣きそうな声に変わっていった気がした。

一つため息を零して、京子ちゃんと繋いでいた手を離す。


『…ごめんね、京子ちゃん。私、ちょっと帰れなくなっちゃった。』
「え、あ、ううん!大丈夫だよ!また今度一緒に帰ろう?」
『うん!…ほんとごめんね?』
「大丈夫だよ!」


ニコッと笑みを見せる京子ちゃん。
やだ、この子いい子すぎる。
京子ちゃん大好きだぁぁぁぁあ!!

そんなことを考えながら渋々と京子ちゃんと別れて、イヤイヤ私は人混みの中に向かう。


「優雨…」
『なんでここにいるの…』


女の子に囲まれてたのは佐久間。
ほんと、なんでいるの。
鬼道さんのところに帰れ、この忠犬。


「優雨!優雨!」
『さ「次郎」…じろー。抱き着くのやめて。周りの目がいたい。』


べリッと佐久間を私から離すと、腕を掴んでさっさとその場から離れた。


「優雨…かっこいい…」


きゅんっとするな。きゅんっと。

てゆーか、これが綱吉たちにバレたら恐ろしいわ…!