[ 28/51 ] あーあ。 めんどい。 私も着いていきたかったな。 てか、なんで着いてっちゃダメなのさぁー。 最悪だぁ。 『あー……最悪』 自分の席に座ってボーっとしながらボソリと呟く。 しかも、獄寺が来んの今日かいな。 まあ、知らない人の振りしよ! 「なにが最悪なのよ?」 『ん?あ、花と京子ちゃんかぁ。』 「優雨ちゃん、本当にどうしたの?いつもより元気ないよ?」 京子ちゃんに心配されちった。 心配してる顔も可愛い。 『お母さんがねーちょっとね』 「言いたくないならいいけど……」 『うんにゃ。ちがくて、私親戚の家にお世話になるかもしれなくてさー』 「ふーん。大変そうね。」 『だよねー……』 「優雨ちゃん元気出して!あめあげるからね!」 きゅんっ 『京子ちゃんマジ優しい!マジ天使!可愛い!ありがとう!』 なんか京子ちゃんに癒されたから今日一日頑張ろうと思った。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 『もう、放課後かよー……』 はぁ…… 諦めて帰ろっかな。 綱吉とかに会ったらめんど((ry………じゃなくて大変そうだし。 てか、ぶっちゃけ獄寺たちと関わりたくない。 そう思った私は綱吉がいない間にさっさと帰ることにした。 爆発音がしたとか気にしない。 くぁ、とあくびをしながら玄関の扉を開ける。 『ただいまー』 「優雨ちゃんお帰りなさい!」 すると、私を迎えてくれたのはめっちゃんこ美人さんだった。 え?この人誰だ?それにしても美人すぐる。 『え?あ、ただいまです?』 「きゃー!可愛いじゃない!」 えっ?マジでなんで私、見知らぬ人に可愛いなんて言われてんの? しかも抱きつかれた。 『あの、お母さんは?』 「あら?聞いてない?私あなたのお母さんの妹の佐久間稜です!よろしくね。」 ……………佐久間? えっ?あの佐久間なの? えっ?はぁ? いやいやいやいや、こんなドリーム展開があってたまりますか。 うん。ないわ。 「ホント女の子はいいわね!私の家にも次郎って言う息子がいるんだけど、これがもう生意気なのよ!」 うそだろ。 これはない。ないわ。 泣きたい。 思わず無言になるほど今の私は驚きを隠せない。 「あっ!それでね、お姉ちゃんは明日には海外行くしかないからって準備してるわよ?」 『(なんで私が佐久間の従姉妹なんだよ!似ても似つかないじゃん!)…………って、え?明日?』 「そうよ?明日からよろしくね。優雨ちゃん!」 え、てか私って佐久間んちに行くの?え?嘘でしょ? ………そんなバナナ(本日三回目)。 |