飴 のコピー | ナノ
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『ただいまー』


あー2日ぶりの我が家だよ!
心があったまるー
てゆうか、返事がないぞよ。

でも、明かりはついてるし…


『お母さん?お父さん?いるなら返事してよー!』


私がリビングに入って電気をつけると、お父さんとお母さんがソファに座っていた。
いるじゃん。話してるじゃないかー。
びっくりしたー。 てか、雰囲気暗っ!


「あら優雨ちゃん、お帰りなさい」
「優雨か。おかえり。」
『ただいまー。で、どうしたの?雰囲気が暗いよ?』
「ああ、その事なんだが話があるから座りなさい。」


お父さんが珍しく真剣だ……!
もしかして、うちんち破産?はたまた借金?


「あのね、お父さんね海外出張することになったのよ。」
『(あー借金とかだったらどうしよう)……………ほ?』
「あのな、優雨!お父さん出世したんだよ!すごいだろ!」


そんなバナナ。
それなら、なんでそんなに暗かったんだ。
てか紛らわしいんじゃぁ!


『ソウデスネ。スゴイデスネ。』
「なんで優雨は、お父さんにそんなに冷たいんだ……」


私が幼稚園の入園式のとき、恥ずかしい思いしたのは一生忘れない。
あれは恥ずかしかった。泣くかと思った。


「お父さんのことは、ほっといて話の続きなんだけどね」


お母さん…、
さすがにお父さんがうっとう((ry………えっと可哀想だと思います。


「シクシク(Тωヽ)」


うん。お父さんホントうざいな。
顔文字使うな。


「それでね、お母さんもお父さんに着いていくことにしたから、そしたら優雨ちゃん一人暮らしは大変でしょう?」


………………ほわっと?
え?私を連れていくっていう選択はないの?


『私も、お母さんとお父さんに着いていきたいな。』
「だめよー優雨ちゃんは学校があるでしょう?」


いや、うん。そうだけどね?


「それでね、私の妹の家族が一緒に住んでいいって言ってるから、そこにお世話されちゃいなさいな。」


……………………ちょっ!私、お母さんに妹いるのとか初めているの知ったんだけど!
初耳だよ!


『私、お母さんに妹いるの知らなかったんだけど……』
「そうね、お母さん言ってないものね」
「お父さんとお母さんは両親に反対されて駆け落ちしたからな!」
「妹と連絡とり始めたのも最近だものね」


あ、お父さんが復活した。
あーどうりで、親戚が集まる集会とかがないわけだよ。納得だ。
てゆうか、結構重いよね?駆け落ちって…

え?てか、私に初対面の人と一緒に暮らせと?


『私初めて会う人と一緒に暮らせないよ!』
「大丈夫よーお母さんにそっくりだから!」


関係ない、関係ないよ!


「とりあえず、明日挨拶に来るからね。」


ホントにそんなバナナだな。てか、展開早すぎてついていけない。