[ 26/51 ] 今、私は床の上で正座中です。 …………なんかデジャヴだ。 てか、綱吉がベッドの上座って、私が床の上って……どこの女王様ですか。あんた。ちなみに綱吉はにっこりと微笑んだまま。 つか、なんでリボーンと私は一緒に寝てたんだ。解せぬ。 『(はぁ………ん?視線を感じるよ……?)』 「(ニコッ)」 いやぁぁあああああ! この笑顔が逆に怖いぃぃいいい! 心の中でため息を吐くと、綱吉にニコッと微笑まれた私は涙目である。 『あの、なんかごめんなさい。』 「なんで謝ってんの?」 『綱吉が怒ってるから……』 「違うよ。優雨。怒ってるんじゃないよ。」 『?』 「俺はキレてんだよ。」 うぇぇえええええ!? なんで?なんでなん? 私がパンツ一丁の綱吉を道路においてったから? そうなの? 「違うから。」 『!!綱吉今、私の心読んだ………!』 読心術、だ、と…? 「いや、声に出てたから」 あ、ですよねー。 『とりあえず、なんで綱吉は怒ってんの?』 「優雨がリボーンと寝てたからに決まってるだろ」 ふむふむ………って…………は? 『それだけ?』 「大事だろ!?だいたい優雨は無防備すぎなんだよ!ふつう、男の部屋で寝るか?寝ないだろ。」 『えー………今さらじゃん。そんなこと言ったら、恭弥と守と一郎太の家にも泊まれないじゃん。』 いっつもみんなの部屋で寝てるのに。 しかも、昨日は恭弥と一緒に寝たんだけど。恭弥んちのベッドは広いから。 まあ、そんなことを言うほど私は馬鹿じゃない。今言ったら綱吉がさらにブチ切れる。 「優雨………」 『(あっヤバい!一緒の部屋もダメか!)いや、今の嘘!嘘だから怒らないでください!』 ニコッ 「じゃあ、今日は俺と一緒に寝ようね!」 ……………あ、やべ終わったわ。私。 その笑顔が逆に私の終わりを告げた。 バンッ 「ツナ、うるせーぞ。それにマフィアは女に優しくしねーといけねぇんだ。」 ガクブルしながら綱吉が私に近づいてくることに後ろに下がってたら、バンッと日本では鳴っちゃいけない音がした。 「リボーン、うるさい。お前もなに勝手に俺の名前の隣で寝てんだよ!」 「オレの勝手じゃねーか。」 「ダメに決まってんだろ!」 ギャーギャー ……………私、帰っちゃダメかなぁ。 てか、まず私は綱吉のじゃない。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* …………あぁ、今日の夜ご飯はなんだろうなぁ。 ぼーっと遠い目をしながら私はそんなことを考える。 「で、リボーンは俺をマフィアにするために来たんだってさ。」 「お前もファミリーだからな。」 …………そりゃあ現実逃避もしたくなりますよ。 なんで、前世はオタクっこな私がマフィアなんだよー…… 『それって断ったらどうなるの………?』 「なにがいい?」 『え?』 「監禁コースから俺なしじゃ生きられなくなるコースまであるよ。」 ………………なにそのヤンデレコース。怖い。 その時の綱吉の目がマジで私はなんにも言えなくなった。てか、断った時点で私の人生終了の合図じゃないか! 『マフィアニナラセテイタダキマス』 「優雨だけじゃなくて、守と一郎太と恭弥も巻き込む予定だから。」 ………やっぱりか。 小さい頃の私の勘は当たってたのか………。 当たってほしくなかったのに! ………引っ越したい。 「まあ、とりあえずは仲間集めだな。ツナ頑張れよ。」 「優雨がやってくれる。」 『ゴメンナサイ。ムリデス。』 私はパシリかっ!! てか、なんで私がそんなんしなくちゃいけないんだよ!私は便利屋か! 『てゆうか、私帰るね。もう遅いし。』 「泊まらないの?」 『ん。昨日もお泊まりしたから、今日は帰らないと。』 お母さんのご飯が恋しい。 お母さんのご飯ってめっちゃ美味しいんだよね。まあ、ハンバーグは恭弥のとこの家政婦さん(田な((ryのハンバーグの方が美味しいのは秘密である。 「ふーん。わかった。明日な。」 『うん。(たぶん)明日ね。リボーンもまたねっ!』 「ちゃぉ」 あー早く帰んなくちゃだー。 めんどー。 |