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うーん。なんていうか、また私トリップしたっぽいよね。私はトリップ少女か!!……あぁ笑えない。
てゆうか、ここってどこですかなんかに襲われてるんだけど。
村?が。…はっ!まさか……落乱!?(違います。)落乱とか最高じゃん!
ほのぼの暮らしてれば何にも巻き込まれないし!!
しかも、落乱の傍観って最高なんだよね!!


『やったね!!』
「―――!」
『ん?どうしたの?出雲』
「――!――!」


出雲は身振り素振りで説明してくれる。
けど、うん。ごめん。私には分からないよ。
私ポケモンの言葉分からないんだもん!

とか、考えてたら後ろから刃物が飛んできた。
私はそれをギリギリで避ける。

出雲はこれを教えてくれてたのか。


「へっへっへ〜テメェクルタ族かぁ?」
『全然違う』


てゆうか、クルタ族ってハンターじゃないかぁ!
知らなくてもいいこと教えるなぁ!
この変態男!格好が変態なんだよ!


「はんっ!じゃあ、なんでここにいんだよ!とにかくここにいるやつら全員皆殺しだぁぁぁああああ!!」
『え。この人痛い。出雲。コイツ頭イってるよ。』
「―――」


出雲も呆れたように私に賛成してくれた。


「あァ?テメェその変な生き物なんだァ?団長に渡しゃァ喜ぶな…よし、テメェのそれを渡しやがれ!そしたら命だけは助けてやるよォ」
『え?イヤ。』


変態男は私が断ると固まった。
コイツ阿呆だな。私がこの子たちを渡すわけないじゃん。

てゆうか、先手必勝。


『出雲!水の波動!』
パァァァア「―――!」
「す、姿が変わった?!しかも、水を吐き出す……!はっ!こりゃぁ!ますます団長が喜ぶぜ!」


変態男はそのまま私達に向かってきた。
私はそれにニヤリと笑うと


『出雲!雷やっちゃって!』
パァァァア「――!」
ドッガーン!!「ぐわぁぁああ!!」
『ばぁか!』


男に雷を食らわした。水は電気を通す。
そんなことも知らないとかホント馬鹿だよね!


「うぅっ……お前…念能力者だったのか……」


そう言って男は力尽きたように倒れた。
まあ、生きてるけど。
てゆうか私、念能力者じゃないから。
この世界に来て10分くらいだから。ど阿呆。

てゆうか、これって旅団フラグっしょ!
うん。これって助けた方がいいかなぁ?
……うん。やってみるか!
あ。でも怖いから龍も出しとこうかな。うん。そうしよー。


『龍くんシクヨロ!』
「――」


龍はダルそうにあくびをしながら出てきた。うん。ひどいよね。


『あ、龍くんその変態男掴んで持って来てー』
「―――」


めんどくさそうにしながらも持ってくれる龍くんが大好きさ!


*-*-*-*-*-*-*


『なーんかヤバいかもしんない』
「かもじゃなくてヤバいんだよ?」
『いや、でも私なら大丈夫だと思う』
「無理だよ。オレが逃がすと思う?」


私の今の状況
金髪碧眼のシャルナークにアンテナ刺されそう。
え?出雲と龍くん?
あの子達はクルタのみんなを助けに行ってもらってるんだよねー。
ホントどうしようかな?


『んー…本当に離してくれない?』
「当たり前じゃん」
『えー…でも私から離れた方がいいと思うんだよね。』
「なん……!」


シャルナークがちょうど私に質問しようとした瞬間に出雲がシャルナークに体当たりをして龍くんが私を空を飛ぶで助けてくれた。


『出雲!』
「―――!」


すぐに出雲を呼んでシャルナークから離す。


『ね?だから言ったじゃん』
「君、何者、?」
『生き物。まあそれはいいとしてアンタらの団長にここから離れてって伝えて。龍くんが怒ってるから早く出てった方がいいよ。それに他の子たちも私に手を出したせいで怒ってるから。』
「なにを………っ!」


龍くんは結構怒ってるらしい。
シャルナークの言葉を聞く前に破壊光線を打った。
まあ、シャルナークも避けたけど。


「……オレから言っても団長は聞かない。キミから言ってよ。」
『めんどい。行くけど。』


ミコトに頼もうかな?うん。そうしよ。


『ミコトー。』
《もー!なんでさっきはボクのこと呼ばなかったのー!》
『あ、うん。ごめんね。』
《今度から呼ばないといじやけるから!》
『分かったって!』


ミコトはこういうところが怖いんだよね。
私とテレパシー出来るから声も丸分かりだし。いちいち小言がねぇ?


「キミ、それなんなの…?」
『秘密』


ちなみに私は龍くんに乗ったままだからシャルナークに見上げられてる。
なんか気持ちいいな←



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