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ゆで卵はなかなか美味しかったでした。まる。
ミコトに食べさせたらほとんど食べられたけどね!!!
まあ、いいけどさっ!!

で、第二次試験後半の合格者は43名。
終わったので今は飛行船なう。


『それにしても……』


視線が痛い!!
あの、えーっとユウキだっけ?
それがずっと私のこと見てくるんだよね。
しかもあの子念能力者みたいだし。
あー…めんどい。


《リンネー早くみんなを出さないと怒るんじゃないのー?》
『あっ、ヤバいね。教えてくれてありがとね!!ミコト!!』
《どういたしましてー!》


ミコトの言う通りそろそろ出さないといじやけるな。
レッドと龍くんは出せないにしても葵とロアと出雲は出さなくちゃ。


「リンネ!ロア!」
『ん?あ、ゴンとキルアじゃん。』
「今までどこにいたんだよ?」


ゴンとキルアの組み合わせって可愛いよね。
ちなみにミコトはロアが変化してたのに変身してる。


『まあ、いろいろ?』
「ふーん。」


キルアの怪しむような目が痛いです。
私悪いことなんてしてないよね?!
私がキルアから注がれる目に冷や汗をかいているとゴンがなにか思いついたように「あっ!」と半ば叫んだ。


『どうしたの?』
「ねぇねぇリンネ!リンネもこれから一緒に飛行船の中探検しない?」
『あ、ごめんね?私、いまからシャワー浴びたいんだ。また今度誘ってね。』


汗かいて気持ち悪いし。


「そっかぁー…」
『っ、ゴン!!』
「え?」
『めっちゃ可愛い!!アレとは全然違うね!!!』


しゅんとなりながら下を向くゴンはめっちゃ可愛かった!!
やだ、なにこの子!
胸がきゅんとした私は思わず抱きつく。
実はジンの息子じゃないでしょ!!
ジンとは似ても似つかない!


「リンネ?どうしたの?」
「なにやってんだよ!」
『え?キルアも可愛いよ!!私、猫とか大好きなんだ!!』


私の言葉にキルアは顔を真っ赤にして「な、なに言ってんだよ」とか呟く。
ヤバい。ここに私の家族たちを並べたら私の楽園が出来る気がする。

私がゴンに抱きついてキルアを褒めまくっている間、二つの痛い視線がこっちに向いていたのはスルーすることにしようと思う。

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