[ 13/42 ] クラピカと一緒にいると心がガクガク震えた私はクラピカから離れて走ることにした。 いや、だってねぇ?あんな濁ったような本気の目をされたら恐怖でたまりませんよ。 ……私の貞操の危機だったし。 『ロア〜。私はもう燃え尽きそうだよ……』 「――!」 私の頭を撫で撫でしてくれるロアが愛おしいです。 キュンキュンする。 え?クラピカ?絶対一生名乗りません。 私がそのままクラピカのことを記憶から抹消してロアとラブラブしながら走ってるとやっと階段を上りきった。 階段を上りきると見えてきたのは湿原だった。 よっしゃ。私よく走りきった。頑張ったなぁ。 ……とか言ってジンとの修業のが辛かったけど。 あ、思い出すと寒気がしてきた。 私が寒気を感じていると、サトツさん(一次試験の試験官)がこの湿原について説明し始めた。 私はその説明よりサトツさんの口がどこにあるか知りたくてたまりませんでした。まる。 「ウソだ!!そいつはウソをついている!!」 サトツさんが騙されることのないように、と忠告したとたん1人の男がそう言いながら出てきた。 なんという普通そうな男だ脇役っぽいのが滲み出とる。 それに比べてサトツさんを見ろ!明らか特徴的な顔じゃないか!! よって男の言っていることは嘘です! 「そいつはニセ者だ!!試験官じゃない!!オレが本当の試験官だ!!」 男がそう言ってサトツさんを人差し指で示す。 すると、さっきまで騙されねー的な言っていたレオリオは騙された。もう一回言う。騙された。 ………アホか!! 私がいろいろレオリオに対してツッコミを入れている間に私に“何か”が飛んできた。 私はその“何か”に対して咄嗟にロアにひっかくよう命令してしまった。 『あ、』 のぉおぉおおおぉ!!!!駄目じゃん!は、しかもコレってヒソカのトランプじゃん!! 『…………最悪だ……』 ヒソカてめぇぇえええ!!!! |