[ 11/42 ]



そんなこんなでキルアと仲良く(主に私が礼儀について語ってた)喋ってたら主人公組が話しかけてきた。


「おいガキ汚ねーぞ!!そりゃ反則じゃねーかオイ!!」


レオリオはキルアがスケボー的なもので走ってることを注意してきた。
あれ?これって話しかけてきたの?なんか違う気がするんだけど。


「何で?」
「何でっておま…こりゃ持久力のテストなんだぞ!!」
「違うよ。試験官はついて来いって言っただけだもんね。」


君たちコントですかい。
それより何でクラピカいるの?ねぇ何でだい?

私はあんまり関わりたくなかったので前の方から主人公組を眺める。
てゆうか、今思ったら私とキルア番号1番違いだった。びっくりだね!


「そういえばリンネは年いくつ?」


もしかしたら、キルアの番号になってたかもってことか。危なかった〜


「聞いてんのかよ」
『いたっ』


私がそんなことを考えてるとキルアが私の横腹を軽く叩いてきた。それセクハラだからね。


「――!」
「うわっ止めろって!」


ロアはそれを見てキルアの頭をべしべし叩いていた。
ちょ!私のロア可愛すぎる!


『ロア〜!超かわいい!大好き!』
「――!」


私がそう言って抱きしめるとロアは私に同意するように私の手の甲を舐めてくれた。
ヤバい可愛すぎる。


「ね、ね。その子キミの?」
『ん?あ。』


私の弟(仮)じゃないか。
いつの間にかクラピカとレオリオいないし。


「?どうしたの?」
『あ、なんでもないよ。ロアは私の家族なんだ』
「へー」


私の弟(仮)ことゴンはロアに興味津々のようでじーっと見ていた。


「オレの質問に答えろよ!」
『え?キルアどうしたの?』
「リンネの年はいくつか聞いてんの!」


あ、そうだったの?気付かなかった。


『私はねー(たぶん)17歳だよ!』


こっちに来て八歳くらいに変わってたから正確な年齢はわかんないんだよねー。


「「ウソォ!?」」
『うん。失礼だよね。私、正真正銘の17歳だから。』


なんだよ。老けてるってか。コノヤロー。


「オレと同じくらいかと思った……」
「オレも……」
『………………』


なんだろうこの悲しい感じは。
若く見られて嬉しいはずなのに。切ないわ。




*