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どもども。すでに心がポキポキ折れてるリンネちゃんだよ。
ちなみに本名はリンネ=フリークスだよ。
ハンターになったらジンを狩ることが夢です。
そんな私は今フルマラソンをやってるよ!!
あぁ、地獄の修行の日々がよみがえってくるようだよ。


『ひまひまひーま』
「―――♪」


ロアは私の上に乗ってるだけだから楽だし、私はヒマだし、どうすればいいんだ。


「ねぇお姉さん」
『は?』


私がロアとヒマの歌略してヒマ歌を歌っているとみなさまご存知、銀髪のゾルディック家の三男坊が私に話しかけてきた。


「そんなにヒマなの?」
『え、あぁ。うん。ヒマだね。』


そりゃヒマヒマ言ってれば来るよね。
うん、私がアホなだけですか。


「ふーん。」
『え。それだけ?』


いやいやいやいや。もっとなんかあるだろー。


「……お姉さん怪しいよね」
『あんた礼儀というものを習って来たほうがいいよ』


初対面の私に向かって怪しいっておま!ひどくない?
私だってそりゃあ傷つくさ!だって人間だもの。


「あんたじゃなくてキルアだから。」


!!!???名前を言った、だと……!
お前ゾルディック家がそんな簡単に言っていいの?!個人情報!!


『はぁ…そうですか』
「あんたは?」
『えーっと秘密?』


ここでお友達フラグできたら私、君のブラコン兄貴に殺されるからさ!
面倒ごとは避けて通れが教訓です。


「…教えてくれねーの?」
『うっ……』


こいつ……!可愛い!上目遣いとか!上目遣いとか!うわぁぁぁああぁ!私、猫好きなんだよね!


「――!――!」
『いだっ!ちょ、ロアどうしたの!?頭痛いから!!』


私がキルアに萌e((自重))じゃなくて、名前を教えようか迷っているといきなりロアが私の頭を叩き始めた。


『ちょ、ホントどうしたの!?』
「なんだソイツ」
『あー…私の家族だよ。うん。』


私がロアを抱きかかえて様子を見ていると、横からキルアが覗きこんできた。
ロアはどことなく不満な様子。


『(こういう時にミコトが欲しいんだよね。)』
「で、名前は?」
『リンネだよ。』
「ふーん。リンネ、ね。」


あれ?!私、無意識に答えてた?!………ま、いっか。

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