[ 7/42 ]



おじさんが言っていたところに着くとそこは見晴らしもよく、動物も近寄って来なそうだった。


『よし!おじさんお礼プリーズ!出来れば戸籍、無理なら修行!』
「その前にお前が乗ってたのは何だ?それに抱き締めてる茶色い物体と飛んでる桃色のやつも。」
『私の家族!』


私がそう言うと、おじさんにため息つかれた。
なんかイラッときた。助けてあげたのに。


『あ、そういえばクルタ族って知ってる?』
「あ?あの、緋の目を持ってる一族か?」
『それそれ。あの一族、幻影旅団に襲われてたから』
「……本気で言ってるのか?」
『うん。あ、でも今は幻影旅団どっかに飛んだから大丈夫だと思う』
「………詳しく話せ」


私はめんどくさかったけど、戸籍をもらうために全部一通り説明した。
もちろん、ポケモン達のことも。
話し終わった後でおじさんは何かを考えるように黙ってしまった。


『(あ、眠い)』
「よしっ!!じゃあ、嬢ちゃん俺の娘にならねぇか?」
『えー。なるといいことある?』
「念の修行つけてやるよ」
『なる。』


というわけで、私はおじさんもといジン=フリークスの娘として念の修行をつけてもらえることになった。
うん。主人公の父親だった。
私、気がつかなかった。だってジンってあんまり出ないんだもん!!!!


「とりあえず、リンネはそのだだ洩れなオーラをしまえ」
『はぃ?私、オーラ出してるつもりないんですけど。』
「は?」
『え?』


最初から難題きたこれ。

*