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『んー。風が気持ちいいね。ねー龍くん、ミコト』
「――」
《疲れたからレッドに交換しろって》
『ひどくない?!』


私が気持ちいいって言ってるのに普通そんなこと言うか?!


『……とりあえず、どっかに降りて野宿するしかないよねぇ。』
《うん。そうだね!でもここらへん降りても大丈夫なの?》
『うーん。どうだろう…』


ミコトが言う通り下はなんか変な動物がうようよしていそうだった。


《ね、ね、リンネリンネ》
『ん?どうしたの?』
《あそこに人がいる!》
『…マジで?』
《うん!》
『じゃあ、そこに行ってみよー!』
《おー!》


私とミコトがそこに行くと変なおじさんが動物とおいかけっこをしていた。


『降りても大丈夫みたいだねー!』
《よかったね!》
「いやいやいやいや!俺を助けろよ!」


ちょうどおじさんの上を飛んでいる私たちに気付いたおじさんは私達に助けを求めてきた。
その前に普通ならポケモンに突っ込むべきだと思うんだよね。まあいいけど。


『なんで自分でやらないのー?』
「俺の力は強すぎるんだよ!」
『しょうがないなぁ…ミコトテレポートお願い。あのおじさんここに連れてきて』
《おっけー!》


ミコトにお願いするとおじさんは龍くんの上に現れた。


「いやぁー!助かった!ありがとな!」
『どういたしましてー。……お礼は?』
「……は?」
『だーかーらお礼!私に戸籍ちょうだい!』


戸籍って大事だと思うんだよね!


「いや、お前それは急過ぎないか?」
『私もそう思う。けどさ、早めに欲しいじゃん!』
「つーかお前何者だよ!」
『生き物だよ!!』


しーん………
私が生き物だって言ったとたんにおじさんは黙った。


『ちょ!ミコト、この空気どうしよう』
《龍が文句言ってるよー》
『えっ、ちょ!私のことは無視!?てか、龍くんは頑張ってよ!!』


ミコトは私のことを普通に無視した。
てゆうかスルー?ひどくない?しかも、龍くんは龍くんでマイペースだし。


『おじさん、ここらへんに降りれそうなとこない?』
「あ?あるぜ。」
『じゃぁ、そこ案内してー。』
「いいけどよ……」
『せんきゅー!』


私はおじさんにお礼を言うと、おじさんが指示した場所へ龍くんに向かってもらった。



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