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《僕のリンネを泣かせないでー!》
《本当だよー!ボクのリンネを泣かしなら死ぬんだよー?》
『死なないからぁぁあ!!!ミコトは何言ってんのぉぉお??!!!てゆうか、窓割っちゃらめぇぇえ!!!!』
「「………………」」


二人が窓ガラスを割って入ってきたと思ったらいきなりミコトが不吉なことを言い始めた。
出雲はいいよ?言ってること可愛いもん。でも、ミコトは絶対おかしい!!!!!なんでそんな真っ黒なの??!!!!!
再不斬と白はいきなりの登場に驚いたように口をポカンと開けている。再不斬はなんか口に巻いてるからよくわからないけど驚いてることだけは分かった。


「……おい、こいつらはなんだ?」
『あ、この子は私の家族だよ。茶色のウサギみたいなのの方が出雲で、ピンク色で浮いてる方がミコト。あと四人いるけど、それは帰ったらね。』
「さ、触ってみてもいいですか?」


私が二人の自己紹介をすると、そわそわした白くんがチラチラと出雲たちを見ながら私に聞いてきた。
白くんが可愛い、だ、と…?


『出雲なら触らせてくれるんじゃないかな。出雲、白くんに挨拶してくれる?』
《しょうがないなぁ。ちょっとくらいならいいよ。》


出雲はそう言うと、トコトコと白くんの足元に行って白くんを見上げた。
白くんは嬉しかったらしく、ニコニコと笑いながら出雲を抱き上げた。
やっべ!!!ちょ、カメラが欲しい!!!!二人が可愛いぃぃよぉぉお!!!!!


《えー。挨拶ならボクがやるよー?(念力かけるかもしれないけどー)》
『ミコト、ミコト。本音が隠せてないからね。』


二人を見ながら悶えていると、ふわふわと浮かんでいるミコトが本音を隠さずに話しかけてきたので突っ込んでおいた。うん。本音は隠しましょう。


「リンネ、お前はそいつらと喋れるのか?」
『うん。巡音一族だからね。』


そう答えると納得したらしい再不斬は、出雲と戯れてる白を見てすごく、優しい顔をしていた。……保護者か!


《あ、でもボクとはテレパシーで喋れるからよろしくねー。再不斬さーん。》
「………あぁ。」
『よし!んじゃぁ、自己紹介も終わったことだし私はみんなのいるところに帰るね!ミコトたちはここにいて二人のことよろしくね?あ、ガトーのカスは後で殺るから!あは!』


にっこりと私がそう言うと何故かミコトと再不斬がコソコソと話し始めた。


「(…あいつなんか怒ってるのか?)」
《(あー、たぶんガトーって人って人のこと見下してるタイプの人でしょー?リンネってそーゆー人嫌いなんだよねー。だから、ガトーは終了の合図だと思うよー!)》
『ねぇ、二人してなに話してんの?』
「《なんでもねぇ/ないよー》」
『?ふーん。じゃ、私行くから!ミコト!後はよろしくね!出雲は白と仲良くねー!バイバーイ!』


怪しい再不斬とミコトが不思議だったけど、とりあえず帰らなくちゃ怪しまれるので私はすぐさま隠れ家から出ると、タズナさん家に向かって走った。



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